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日本郵船9101

Nippon Yusen Kabushiki Kaisha

プライムUpdated 2026/06/01
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 230円
安全性
安定
自己資本比率 59.1%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
普通
ポジ 45%

この会社ってなに?

Amazonで頼んだ海外発送品や、輸入車・輸入家具、家庭用ガスのLNGを運んでいるのは、日本郵船かもしれません。コンテナ船(合弁ONE経由)・自動車専用船・LNG/原油タンカー・ドライバルク船・物流(Yusen Logistics)・航空(NCAをANAHDに売却)と、海・空・陸の全モードで世界のサプライチェーンを支えています。電気自動車輸出や脱炭素燃料・LNG輸送、世界中の食料・鉱物資源・原油輸送など、私たちの暮らしと産業に必要な「モノ」のほとんどが日本郵船グループの船で運ばれています。日本の貿易の血流を担う、グローバル海運の盟主です。

日本郵船は、1885年創業の海運大手三社の一角で、コンテナ船(合弁ONE経由)・自動車専用船・ドライバルク船・LNG/原油タンカー・物流(Yusen Logistics)の7報告セグメントで世界の貿易を支える総合物流企業です。2026/03期は売上高2兆4,236億円(△6.4%)・営業利益1,386億円(△34.3%)・経常利益2,111億円(△57.0%)・親会社株主に帰属する当期純利益2,117億円(△55.7%)と大幅減益で着地しました。海運業は営業利益(数千億円規模)と経常利益(数千億〜1兆円規模)に大きな乖離がある業界構造で、ONE(Ocean Network Express、日本郵船・商船三井・川崎汽船3社のコンテナ事業合弁)からの持分法による投資利益が経常利益で大量に計上されます。2023期-2024期はコンテナ運賃急騰でONEが超過利益を計上しましたが、2026/03期はONE社からの持分法投資利益が190億円(前期2,933億円)まで急減し、コンテナ市況の正常化局面に入っています。EPS・BPS・配当はすべて2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベースで表記しています。2023期年度末から3期で発行済株式数を510M→408M(△約20%)まで圧縮する大規模な自社株取得・消却を実施し、配当に加えた総還元志向を鮮明にしています。2027/03期は売上2兆6,050億円(+7.5%)・営業利益1,450億円(+4.6%)と増収増益予想ですが、経常利益1,850億円(△12.4%)・純利益1,950億円(△7.9%)はONE分配減・為替前提保守によりさらなる減益を見込みます。配当方針は連結配当性向40%を目安・配当下限金額を年間200円と明示しており、2027/03期予想配当は下限の200円(中間100+期末100)です。有利子負債(短信開示の借入金ベース)は9,466億円規模で、コロナ前から比較すれば自己資本比率は29.4%→59.1%へ大幅改善しています。

海運業プライム市場

注目ポイント

全海運業態を網羅する世界トップクラスの船隊

コンテナ船(合弁ONE経由)・自動車専用船・ドライバルク船・LNG/原油タンカー・物流(Yusen Logistics)の7セグメントで世界の貿易を支える、海運業界の盟主。連結子会社514社のグローバル物流ネットワークは他社が真似できない強みです。

配当性向40%目安・配当下限200円の還元方針

短信原文で「連結配当性向40%を目安・1株当たりの配当下限金額を年間200円」と明示。減益局面の2027/03期予想配当でも下限の200円(中間100+期末100)を計画し、業績変動局面でも下限を保つ姿勢を示しています。

3期で発行済株式数△約20%の大規模自社株取得

2023期年度末→2026期年度末で発行済株式数を510M株→408M株(△約20%)まで圧縮する大規模な自社株取得・消却を実施。配当に加えた総還元志向を鮮明化しており、配当性向の数字以上に株主への利益還元を重視する経営方針が特徴です。

会社概要

業種
海運業
決算期
3月
本社
東京都千代田区丸の内二丁目3番2号 郵船ビルディング
公式
www.nyk.com

サービスの実績は?

24,236億円
連結売上高
2026/03期実績
△6.4% YoY
1,386億円
営業利益
2026/03期実績
△34.3% YoY
2,111億円
経常利益
ONE特需剥落で△57.0%
514
連結子会社数
Yusen Logistics等のグローバル物流網
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

定期船事業
1,809億円7.2%)
航空運送事業
411億円1.6%)
物流事業
8,047億円31.9%)
自動車事業
5,268億円20.9%)
ドライバルク事業
5,510億円21.8%)
エネルギー事業
2,369億円9.4%)
その他事業
1,813億円7.2%)
定期船事業1,809億円
利益: 497億円利益率: 27.5%

コンテナ船事業(合弁ONE関連)・ターミナル関連事業。ONE社からの持分法投資利益が経常利益の主軸だが、コンテナ運賃の正常化で利益水準は前期2,743億円→当期497億円へ△81.9%減益。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

航空運送事業411億円
利益: 21億円利益率: 5.1%

完全子会社だった日本貨物航空(NCA)を2025年8月にANAホールディングスへ株式交換により譲渡したため、第2四半期以降は連結除外。前期比△77.9%の大幅減収となりました。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

物流事業8,047億円
利益: 102億円利益率: 1.3%

Yusen Logisticsを中核とするグローバル物流事業。2025年度に欧州地域のヘルスケア物流事業者Movianto International B.V.を買収。一方、関税政策等による主要顧客の取扱量減少と、Movianto買収に伴うのれん償却の影響で利益水準は低下。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

自動車事業5,268億円
利益: 979億円利益率: 18.6%

自動車専用船による完成車の海上輸送と自動車物流事業。輸送台数は概ね前年並みを維持したものの、円高推移とインフレによる荷役費等のコスト上昇の影響を受け減収減益。本事業は底堅い高採算セグメント。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

ドライバルク事業5,510億円
利益: 95億円利益率: 1.7%

バルクキャリア(鉄鉱石・石炭・穀物等のばら積み貨物船)。各船型の市況は前期を上回ったものの、為替円高と小型バルカー・ボックスシェイプ船における収益性低下で減収減益となりました。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

エネルギー事業2,369億円
利益: 544億円利益率: 23.0%

VLCC(大型原油タンカー)・VLGC(大型LPGタンカー)・石油製品タンカー・LNG船・海洋事業(FPSO)。中東情勢の緊迫・ホルムズ海峡封鎖でタンカー市況が上昇し、新規FPSO稼働開始による一過性利益も計上。7セグメント中唯一の増収増益。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

その他事業1,813億円
利益: △0億円利益率:

船舶・技術事業(燃料油販売等)・客船事業(飛鳥Ⅱ・飛鳥Ⅲ)。燃料油販売の低調と飛鳥Ⅲ就航準備費用の計上で減収・営業損失計上。(2026/03期通期実績・短信セグメント注記ベース)

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.5%
株主資本の利回り
ROA
4.5%
総資産の活用度
Op. Margin
5.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2022/03期90.9%41.0%11.8%
2023/03期48.5%32.0%11.3%
2024/03期8.9%5.5%7.3%
2025/03期17.6%11.4%8.1%
2026/03期7.5%4.5%5.7%
3Q FY2026/36.4%(累計)3.2%(累計)5.5%

2022/03期〜2023/03期はコンテナ運賃急騰によるONE超過利益でROE90.9%・48.5%という驚異的な収益性を示しましたが、これはコンテナバブルによる一過性の超過利益です。2024/03期以降はコンテナ市況の正常化でROE8〜17%台の正常水準へ収れんしました。2026/03期はONE分配の急減(連結持分法投資利益が前期2,933億円→当期850億円(うちONE社分は190億円))でROE7.5%・営業利益率5.7%と一段の正常化が進んでいます。海運業は外部市況・為替変動の影響が大きく、年度間の振れ幅が陸運・電力等の他のインフラ業種と比べて極めて大きいのが特徴です。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期2.3兆円2,689億円1.0兆円1991.3円
2023/03期2.6兆円2,964億円1.0兆円1993.7円+14.7%
2024/03期2.4兆円1,747億円2,286億円468.1円-8.7%
2025/03期2.6兆円2,108億円4,777億円1070.3円+8.4%
2026/03期2.4兆円1,386億円2,118億円504.85円-6.4%

2026/03期は売上高2兆4,236億円(△6.4%)・営業利益1,386億円(△34.3%)・経常利益2,111億円(△57.0%)・親会社株主に帰属する当期純利益2,117億円(△55.7%)と大幅減益で着地しました。海運業は営業利益と経常利益に大きな乖離がある業界構造で、ONE(コンテナ事業合弁)からの持分法による投資利益が経常利益で大量に計上されます。2023/03期〜2024/03期はコンテナ運賃急騰でONEが超過利益を計上し、ROE85%超・ROA38%超という驚異的な収益性を示しました。2025/03期以降はコンテナ市況の正常化でONE分配が急減し(2026/03期は連結持分法投資利益が前期2,933億円→当期850億円(うちONE社分は190億円)へ)、利益水準は構造的な正常化局面にあります。EPS・配当はすべて2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベースで表記しています。2027/03期は売上+7.5%・営業利益+4.6%と増収増益予想ですが、ONE分配減と為替前提(通期155.00円/US$)の保守により経常利益△12.4%・純利益△7.9%と利益面はさらなる減益を見込みます。EPS464.91円は短信開示ベースで自社株取得を考慮しません。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

海運業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.5%
業界平均
10.3%
営業利益率下回る
この会社
5.7%
業界平均
9.2%
自己資本比率上回る
この会社
59.1%
業界平均
49.2%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

5,700万円
4名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(4名分)の合計値。全取締役12名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
定期船事業1,809億円497億円27.5%
航空運送事業411億円21億円5.1%
物流事業8,047億円102億円1.3%
自動車事業5,268億円979億円18.6%
ドライバルク事業5,510億円95億円1.7%
エネルギー事業2,369億円544億円23.0%
その他事業1,813億円△0億円

日本郵船は7つの報告セグメント(定期船・航空運送・物流・自動車・ドライバルク・エネルギー・その他)で構成され、2026/03期はONE分配の急減と為替円高で6セグメントが減益・エネルギー事業のみ増収増益でした。航空運送事業は日本貨物航空のANAHDへの譲渡で△77.9%減収、物流事業はMovianto買収のれん償却影響、自動車・ドライバルクは底堅い事業ながら円高で減益という構図です。リスク要因としてはコンテナ市況・ONE分配の変動性、為替、燃料・地政学、IMO脱炭素規制への投資負担、約1兆円規模の有利子負債、Movianto等M&Aののれん減損が主要論点となります。海運業は外部市況・為替・地政学の影響を強く受ける外需依存型産業であり、利益の年度間変動が極めて大きい点を念頭に置いた投資判断が求められます。

会社の計画は順調?

C
総合評価
コンテナ市況の予想以上の正常化(ONE分配急減)と為替円高で期初予想を下振れ着地。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026/03期は連結持分法投資利益が前期2,933億円→当期850億円(うちONE社分は190億円)へ予想以上に急減し、為替も円高に推移したことで売上△7.8%・営業利益△30.7%・純利益△21.6%と期初予想を全項目で下振れ着地しました。海運業は外部市況変動・為替・地政学リスクの影響を強く受けるため、計画達成度は外部環境次第の構造です。2027/03期も為替前提を保守的(通期155円/US$)に設定し、ONE分配減を織り込んだ慎重な計画となっています。2027/03期は2026年4月開始のため現時点は期初前で、進捗評価は次回開示以降に反映されます。
FY2027/3 通期業績予想
2027/03期
売上高(FY2027/3 通期予想): 目標 2兆6,050億円(+7.5% YoY) 期初前
期首実績待ち
営業利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1,450億円(+4.6% YoY) 期初前
期首実績待ち
経常利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1,850億円(△12.4% YoY) 期初前
期首実績待ち
親会社株主に帰属する当期純利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1,950億円(△7.9% YoY) 期初前
期首実績待ち

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期2兆6,300億円2兆4,236億円-7.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期2,000億円1,386億円-30.7%
親会社株主に帰属する当期純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期2,700億円2,117億円-21.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2026/03期はONE分配の急減とコンテナ市況の正常化により期初予想を下振れ着地しました。海運業は外部市況・為替・地政学リスクの影響を強く受け、計画通りの着地が難しい構造的特性があります。2027/03期は通期為替155円/US$・燃料価格US$741/MT等の前提のもと、売上+7.5%・営業利益+4.6%増益も経常利益△12.4%・純利益△7.9%の減益計画です。配当方針は連結配当性向40%目安・配当下限金額200円と明示し、業績変動局面でも下限を保つ姿勢を示しています。

最新ニュース

ネガティブ
日本郵船、2026/03期本決算で経常利益が前期比△57%。コンテナ市況正常化でONE分配が急減
5/11 · 日経電子版
ポジティブ
日本郵船、創業140周年記念配当25円を含む期末配当115円(年間230円)を実施
5/11 · PR TIMES
中立
日本郵船、2027/03期は売上+7.5%増収・営業利益+4.6%増益も経常利益△12.4%減益見通し
5/11 · 株探
ネガティブ
日本郵船、2026/03期 3Q累計決算を発表。経常利益は前年同期比でONE分配減により減益
2/06 · 日経電子版
中立
日本郵船の子会社 日本貨物航空、ANAホールディングスとの株式交換でANAHD完全子会社へ
2025/8/1 · 日経電子版

どんな話題が多い?

業績・決算38%
ONE・コンテナ市況22%
自社株取得・還元16%
脱炭素・LNG船14%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
340
前月比 +8%
メディア数
68
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 5%
海運業 14社中 1位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1885
日本郵船創業

1885年(明治18年)に郵便汽船三菱会社と共同運輸会社の合併により日本郵船株式会社が誕生。日本最古の海運会社の一つとして日本の近代化と国際貿易を支える歴史を歩み始めました。

1893
ボンベイ航路の開設

インドのボンベイ(ムンバイ)への定期航路を開設し、日本の海運会社として初めて遠洋定期航路を開拓。日本の綿花輸入を支えるとともに、グローバルキャリアへの第一歩を踏み出しました。

1949
東証上場と戦後復興

戦後の再建を経て東京証券取引所に再上場。第二次世界大戦で多くの船舶を失った苦境から、戦後復興期の日本の輸出入を支える基幹海運会社として再出発しました。

2017
ONE設立で世界規模のコンテナ事業に再編

商船三井・川崎汽船とともにコンテナ船事業を統合し、Ocean Network Express(ONE)を設立。世界6位(当時)の規模のコンテナ船社として、グローバルコンテナ市場で戦う体制を整えました。

2022
コンテナバブルと1対3株式分割

コロナ禍によるサプライチェーン混乱でコンテナ運賃が急騰し、ONE社からの分配で過去最高益(純利益1兆円)を記録。10月1日に普通株式1対3株式分割を実施し、個人投資家層を拡大しました。

2025
創業140周年と航空事業譲渡

2025年10月に創業140周年を迎え、株主の皆様への感謝として記念配当25円を実施。8月には日本貨物航空(NCA)をANAホールディングスへ譲渡し、海運・物流事業に経営資源を集中しました。

2026-
市況正常化と総還元志向の継続

コンテナ市況の正常化でONE分配が急減する一方、配当性向40%目安・配当下限200円の方針と、3期で発行済株式数を△約20%圧縮する大規模自社株取得で総還元志向を継続。脱炭素・LNG/アンモニア燃料船への投資で次世代海運を見据えます。

出来事の年表

2026年5月創業140周年

2026/03期本決算を発表(5/11)。売上高2兆4,236億円(△6.4%)・営業利益1,386億円(△34.3%)・経常利益2,111億円(△57.0%)と大幅減益で着地。連結持分法投資利益が前期2,933億円→当期850億円(うちONE社分は190億円)まで急減しました。一方、創業140周年記念配当25円を含む期末配当115円(中間と合わせ年間230円)を実施し、株主還元への姿勢を示しました。

2025年10月創業140周年

1885年(明治18年)の創業から140周年を迎えました。これを記念し、株主の皆様への感謝の意を表すため1株当たり25円の記念配当を実施。

2025年8月事業再編

完全子会社だった日本貨物航空(NCA)をANAホールディングスへ株式交換により譲渡(8/1効力発生日)。2026/03期第2四半期以降の連結範囲から除外され、航空運送事業の売上は△77.9%(411億円)と激減しました。

2025年5月配当方針明示

2025/03期本決算とともに、連結配当性向40%を目安・1株当たり配当下限金額を年間200円とし、自己株式の取得を含む機動的な追加還元策の実施を判断する基本方針を明確化。総還元志向を強調しました。

2023-2026大規模自社株取得

2023期年度末→2026期年度末で発行済株式数を510M株→408M株(△約20%)まで圧縮する大規模な自社株取得・消却を実施。配当に加えた総還元志向を鮮明化しました。

2022年10月株式分割

普通株式1株を3株に分割(2022年10月1日、基準日2022年9月30日)。投資単位を引き下げて個人投資家層を拡大しました。本ページのEPS・BPS・配当はすべて分割調整後ベースで表記しています。

社長プロフィール

曽我 貴也
代表取締役社長
海洋ビジネスの構造変化を見据える戦略家
1885年の創業から140周年を迎えました。海運業はONEの合弁効果と外部市況の変動を受けやすい産業ですが、自動車専用船・LNG/原油タンカー・ドライバルクといった多様な船隊と、Yusen Logisticsを核としたグローバル物流ネットワークで安定収益基盤を築いていきます。脱炭素・デジタル化・地政学リスクといった構造変化に対応し、配当性向40%目安・配当下限200円の方針のもと、自社株取得を含めた機動的な株主還元を継続して株主の皆様の信頼にお応えしてまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率59.1%
0%20% (注意ライン)35% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
9,467億円
借金(有利子負債)
Net Assets
3.1兆円
会社の純資産

総資産は5.2兆円規模に拡大し、自己資本比率は2022年以降のONE特需積み上げで29.4%→59.1%へ大幅改善しました。有利子負債は短信開示の借入金ベースで9,466億円(2026/03期)と、新造船・物流網拡充(Movianto買収等)に伴う必要資金として推移しています。2024/03期〜2025/03期にかけて自社株取得・配当の積極実施で純資産は一時拡大鈍化しましたが、2026/03期は利益剰余金が△1,802億円減少した一方で評価差額金・包括利益の積み上げで純資産3兆744億円を確保しました。BPSは2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベースで表記しています(2022/03期 BPS 3,381.4円は分割前10,144円÷3)。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+4,734億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-3,712億円
投資に使ったお金
Financing CF
-334億円
借入・返済など
Free CF
+1,021億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/03期5,078億円▲1,486億円▲2,375億円3,592億円
2023/03期8,249億円▲2,530億円▲5,812億円5,719億円
2024/03期4,014億円▲2,856億円▲1,634億円1,158億円
2025/03期5,108億円▲598億円▲4,277億円4,510億円
2026/03期4,734億円▲3,712億円▲334億円1,021億円

2023/03期はコンテナ運賃急騰によるONE分配の大量回収で営業CF8,249億円と過去最高水準を記録し、これを自社株取得・配当に充当した結果、財務CFは△5,812億円となりました。2024/03期以降は営業CFが4,000〜5,000億円規模で正常化しています。2026/03期は営業CF4,734億円・投資CF△3,712億円でFCFは1,021億円を確保。投資CFが拡大したのは新造船を中心とする固定資産取得や物流網のM&A(Movianto B.V.の連結化)等によるものです。財務CFは△334億円で、配当・自己株式取得と借入金増加の差し引きで前期から大幅に絞り込まれています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 3名(25.0% 男性 9
25%
75%
監査報酬
3億2,400万円
連結子会社数
514
設備投資額
2078.0億円
平均勤続年数(従業員)
14.4
臨時従業員数
10987

女性役員比率を25.0%まで高めており、多様性の確保に注力しています。連結子会社514社という巨大なグループ全体を統括するため、監査体制を強化し、透明性の高い経営監視を実施しているのが特徴です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.3%
浮動株64.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.4%
事業法人等4.9%
外国法人等27.5%
個人その他32.7%
証券会社4.6%

日本マスタートラスト16.63%・日本カストディ6.01%等の信託口を中心に分散保有。明治安田生命1.91%・東京海上日動0.96%・三菱UFJモルガン1.24%・野村信託1.17%等のメインバンク系・生損保と政策保有事業会社で安定株主層を形成。創業者・支配株主は存在しない分散保有型。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(72,113,000株)16.63%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(26,068,000株)6.01%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱)(13,505,000株)3.11%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(9,168,000株)2.11%
明治安田生命保険(相) (常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(8,273,000株)1.91%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券㈱(5,362,000株)1.24%
野村信託銀行㈱(投信口)(5,075,000株)1.17%
東京海上日動火災保険㈱(4,168,000株)0.96%
JPモルガン証券㈱(4,078,000株)0.94%
上田八木短資㈱(3,682,000株)0.85%

日本郵船の株主構成は創業者・支配株主が存在しない分散保有型で、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)16.63%を筆頭に、信託銀行・メガバンク・保険会社等の機関投資家が上位を占めています。明治安田生命保険1.91%・三菱UFJモルガン・スタンレー証券1.24%・野村信託銀行1.17%・東京海上日動火災保険0.96%等のメインバンク系・生損保と政策保有事業会社で安定株主層を形成しています。外国法人等の比率(27.5%)も高水準で、GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(3.11%)・STATE STREET BANK WEST CLIENT(2.11%)等の海外機関投資家からの注目も高い銘柄です。2025年3月末時点・第138期有価証券報告書ベース。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海運市況・コンテナ運賃急変リスク。ONE(合弁)からの持分法投資利益を通じた経常利益への直接影響が極めて大きく、2023/03期〜2026/03期で連結持分法投資利益2,933億円→850億円(うちONE社分190億円)へ△93%減少した実績。
2為替リスク。海運業の運賃・コストはドル建てが中心で、円高は減益要因。2027/03期予想は為替前提通期155円/US$と保守的設定。
3燃料価格・地政学リスク。紅海航行制約・スエズ運河迂回(喜望峰ルート)・原油価格上昇は運航コスト・運航日数の双方に影響。中東情勢の緊迫は機会と費用の両面を持つ。
4海難・船舶事故・環境規制(IMO脱炭素規制 SOx/NOx/CO2)。低硫黄燃料・LNG/アンモニア燃料船等への投資負担が重く、規制強化スケジュールに合わせた船隊整備が必要。
5巨額設備投資・有利子負債(IBD約1兆円規模)。新造船発注と需給ミスマッチによる過剰供給リスク・含み損リスク。2026/03期は長期借入金の増加で有利子負債が約4,630億円増加。
6競合再編・M&Aリスク。Movianto買収のれん減損リスク、グローバル物流統合の進捗、欧米物流企業との競合激化。航空運送事業のNCA譲渡後の事業ポートフォリオ再構築。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,435万円
従業員数
35,230
平均年齢
38.1歳
平均年収従業員数前年比
当期1,435万円35,230-

平均年収1,435万円は単体ベース(本体約1,300人)。連結従業員数は35,230人で残りはYusen Logistics等の子会社所属。平均年収1,435万円は日本の上場企業の中でもトップクラスの水準です。2022/03期のコンテナ運賃バブル期に大幅昇給(+22.2%)し、その後も高水準を維持しています。単体従業員数は約1,300名と少数精鋭で、連結ベースでは約35,000名がグループ全体で活躍しています。平均年齢38.1歳と比較的若い組織構成です。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSRは310.0%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしました。コロナ禍の2022/03期でコンテナ運賃急騰によるONE分配で株価が急騰し、その後の自社株取得・配当による積極還元が長期リターンを支えました。一方、2024/03期以降はコンテナ市況の正常化でONE分配が急減し、株価も調整局面に入っています。海運株は典型的なシクリカル銘柄であり、市況サイクルの転換点を捉えた投資判断が重要となります。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
200
方針: 連結配当性向40%を目安・1株当たりの配当下限金額を年間200円とし、業績の見通し等を総合的に勘案して利益配分を決定。投資機会と事業環境を勘案したうえで、自己株式の取得を含む機動的な追加還元策の実施を判断(短信原文)。
1株配当配当性向
2022/03期483.3324.3%
2023/03期52026.1%
2024/03期14029.9%
2025/03期32530.4%
2026/03期23045.6%
2027/03期(予想)20043.0%
株主優待
なし

株主優待制度はありません(hasBenefit:false)。

配当はすべて2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベースで表記しています。2022/03期はコンテナ運賃急騰によるONE分配で分割前1,450円(中間200円+期末1,250円)→分割後483.33円と巨額還元を実施しました。2026/03期は創業140周年記念配当25円を含む期末配当115円(中間115円+期末115円=年間230円)を実施しています。配当方針は短信原文のとおり「連結配当性向40%を目安に1株当たりの配当下限金額を年間200円として、業績の見通し等を総合的に勘案して利益配分を決定。投資機会と事業環境を勘案したうえで、自己株式の取得を含む機動的な追加還元策の実施を判断」です。2027/03期予想配当は下限の200円(中間100+期末100)。2023/03期は分割を跨いだ年で年間520円(中間320+期末200、post-split)、ONE特需期の高配当が続きました。配当に加え2023期年度末→2026期年度末で発行済株式数を510M株→408M株(△約20%)まで圧縮する大規模な自社株取得・消却を実施しており、配当性向の数字以上に総還元志向が強い銘柄です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 310.0万円 になりました (210.0万円)
+210.0%
年度末時点評価額損益TSR
2021期180.0万円80.0万円80.0%
2022期460.0万円360.0万円360.0%
2023期420.0万円320.0万円320.0%
2024期380.0万円280.0万円280.0%
2025期310.0万円210.0万円210.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2026/03期2,768億円611億円22.1%

海運業はトン税制(外航海運所得課税の特例)等の適用により実効税率が法定実効税率より低めに出る構造があります。さらに税引前利益(法人税等控除前当期純利益)と経常利益が大きく乖離するため(特別損益・持分法損益・船舶売却損益等の影響)、年度間の比較も難しい点に留意が必要です。表示は税引前利益・法人税等が短信本表で検証できる2026/03期のみとし、過去年度は推定の信頼性が低いため掲載しません。

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日本郵船 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 230円
安全性
安定
自己資本比率 59.1%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
普通
ポジ 45%

コンテナ船・自動車専用船・LNG/原油タンカー・ドライバルクの全海運業態を擁し、ONE合弁で世界のサプライチェーンを支える海運大手三社の盟主

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/06/14 / データ提供: OSHIKABU