1663プライム

K&Oエナジーグループ

K&O Energy Group Inc.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE3.1%
BPS3945.3円
自己資本比率79.1%
FY2025/3 有報データ

千葉の地下に眠る天然ガスとヨウ素。脱炭素時代の主役になれる資源会社

エネルギーと資源の安定供給を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する

この会社ってなに?

ご自宅が千葉県にお住まいなら、大多喜ガスの都市ガスを使っているかもしれません。また、K&Oエナジーが生産するヨウ素は、レントゲンの造影剤・液晶ディスプレイの偏光フィルム・うがい薬(ポビドンヨード)など、私たちの日常に欠かせない素材です。さらに、次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池の主原料でもあり、脱炭素社会の実現に貢献する企業です。

K&Oエナジーグループは、2014年に関東天然瓦斯開発と大多喜ガスが共同株式移転で設立した持株会社です。千葉県の南関東ガス田から天然ガスを開発・生産し、都市ガス事業を展開するとともに、副産物であるヨウ素の製造・販売で世界シェア約5%を占めています。FY2025/12は営業利益106億円・経常利益117億円と過去最高益を更新。ペロブスカイト太陽電池の原料としてヨウ素需要の拡大が期待される中、エア・ウォーターとの水素製造合弁など次世代エネルギーへの展開も進めています。

鉱業プライム市場

会社概要

業種
鉱業
決算期
12月
本社
千葉県茂原市茂原661番地
公式
www.k-and-o-energy.co.jp

社長プロフィール

緑川 昭夫
代表取締役社長
技術者肌の堅実経営者
K&Oエナジーグループは、千葉県の地下に広がる南関東ガス田から天然ガスとヨウ素を生産しています。天然ガスは最もCO2排出量の少ない化石燃料であり、ヨウ素はペロブスカイト太陽電池の主原料として脱炭素社会の実現に不可欠な資源です。地域と共に成長し、エネルギーの安定供給と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1917
関東天然瓦斯開発の前身が創業

千葉県の南関東ガス田で天然ガスの開発に着手。日本有数の水溶性天然ガス田の開発が始まった。

1960
大多喜ガス設立

千葉県内の都市ガス供給を目的に大多喜ガスを設立。地域密着型のガス事業を展開。

1970
ヨウ素事業を本格化

天然ガスの副産物であるヨウ素の製造・販売を本格的に開始。日本は世界第2位のヨウ素生産国へ。

2014
K&Oエナジーグループ設立・東証一部上場

関東天然瓦斯開発と大多喜ガスが共同株式移転により持株会社を設立。東京証券取引所第一部に上場。

2024
ペロブスカイトテーマで注目急上昇

次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の原料であるヨウ素の供給元として、投資家の注目が急上昇。

2025
過去最高益を更新・水素事業に参入

FY2025/12で過去最高益を達成。エア・ウォーターとの合弁で低炭素水素製造に参入し、脱炭素社会への貢献を拡大。

注目ポイント

ペロブスカイト太陽電池のキーカンパニー

次世代太陽電池の主原料であるヨウ素を天然ガスの副産物として生産。世界シェア約5%を持ち、脱炭素社会の実現に不可欠な企業として中長期の成長が期待されます。

自己資本比率82%の鉄壁財務

実質無借金経営に近い圧倒的な財務健全性。自己資本比率82.4%は鉱業セクター随一の水準で、景気変動にも強い安定した経営基盤を誇ります。

4期連続増配と累進配当方針

累進配当を導入し、DOE 1.5%を目標に掲げています。4期連続増配を実現し、FY2026/12は1株60円を予想。減配リスクの低い安心感のある株主還元です。

サービスの実績は?

60
1株当たり配当金
FY2026予想
+11.1% YoY
11.6%
営業利益率
FY2025実績
+2.1pt YoY
82.4%
自己資本比率
FY2025実績
663
連結従業員数
2025年12月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 79.1%(自己資本比率82.4%・実質無借金経営で財務の安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 3.1%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
54
方針: 累進配当を導入し、DOE 1.5%を目標
1株配当配当性向
FY2016/32831.9%
FY2017/32831.7%
FY2018/32834.0%
FY2019/32827.7%
FY2020/33028.1%
FY2021/33028.0%
FY2022/33217.9%
FY2023/33815.7%
FY2024/34218.2%
FY2025/35417.2%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続増配中で、FY2026/12は1株60円(予想)を計画しています。中期経営計画では累進配当を導入し、DOE(株主資本配当率)1.5%を目標に掲げており、減配リスクの低い株主還元方針が魅力です。配当性向は15〜28%と余力が大きく、今後の増配余地も十分にあります。

同業比較(収益性)

鉱業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.1%
業界平均
18.6%
営業利益率下回る
この会社
3.3%
業界平均
143.7%
自己資本比率上回る
この会社
79.1%
業界平均
52.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,062億円
FY2023/3963億円
FY2024/3924億円
FY2025/3914億円
営業利益
FY2022/321.0億円
FY2023/326.9億円
FY2024/329.1億円
FY2025/329.9億円

売上高はFY2022/12にエネルギー価格高騰の恩恵で1,062億円に急伸した後、ガス料金改定等の影響で緩やかに減収傾向にありますが、営業利益はFY2025/12に106億円と過去最高を更新しました。ヨウ素販売価格の上昇と原価管理の徹底が収益力向上に寄与しています。FY2026/12は減益予想ですが、ヨウ素需要の構造的拡大が中長期の成長を下支えする見通しです。

事業ごとの売上・利益

天然ガス事業
536億円58.6%)
ヨウ素事業
155億円17.0%)
都市ガス事業
207億円22.6%)
その他事業
16億円1.8%)
天然ガス事業536億円
利益: 52億円利益率: 9.7%

南関東ガス田からの天然ガス開発・生産・販売が主力。関東天然瓦斯開発が担い、売上構成比約59%を占める最大セグメント。

ヨウ素事業155億円
利益: 38億円利益率: 24.5%

天然ガスの副産物としてヨウ素を製造・販売。世界シェア約5%を占め、ペロブスカイト太陽電池の原料としても注目。利益率が極めて高い成長セグメント。

都市ガス事業207億円
利益: 14億円利益率: 6.8%

大多喜ガスが千葉県内で都市ガスを供給。安定した収益基盤として機能し、売上構成比約23%。

その他事業16億円
利益: 2億円利益率: 12.5%

不動産管理、建設工事等の周辺事業。グループ全体の事業インフラを支える。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.8%2.9%3.1%
FY2022/31.8%4.3%2.0%
FY2023/32.9%5.8%2.8%
FY2024/33.1%5.2%3.1%
FY2025/33.1%6.6%3.3%

営業利益率は6.0%から11.6%へと大幅に改善しており、ヨウ素事業の高付加価値化が収益性を牽引しています。ROEも3.5%から7.7%まで上昇し、資本効率の改善が顕著です。実質無借金経営に近い財務体質のもと、着実に収益性を向上させている点が評価できます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率79.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
15.7億円
会社の純資産
1,089億円

自己資本比率は79〜82%と鉱業セクターの中でもトップクラスの財務健全性を誇ります。FY2023/12までは実質無借金経営で、FY2024/12以降もわずか16億円の有利子負債にとどまっています。BPSは着実に増加しており、株主資本の厚みが経営の安定基盤となっています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+159億円
営業CF
投資に使ったお金
-133億円
投資CF
借入・返済など
-16.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+26.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/364.4億円-70.7億円-9.6億円-6.3億円
FY2022/3122億円-96.7億円-18.7億円25.0億円
FY2023/3118億円-89.8億円-12.6億円28.5億円
FY2024/3138億円-60.3億円-14.9億円78.1億円
FY2025/3159億円-133億円-16.2億円26.5億円

営業キャッシュフローは64億円から159億円へと5年間で約2.5倍に成長しており、本業の稼ぐ力が着実に強化されています。投資キャッシュフローは天然ガス井戸の掘削やヨウ素設備の拡充に充てられており、FY2025/12には133億円の積極投資を実施。三井金属資源開発の株式取得など、成長投資も進んでいます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1天然ガス資源の枯渇リスク(南関東ガス田の可採年数に依存)
2ヨウ素価格の変動リスク(国際市況・チリ産との競合)
3地震・自然災害による設備損壊リスク(千葉県に施設集中)
4エネルギー政策・規制の変更リスク(脱炭素政策の影響)
5都市ガス事業の自由化に伴う競争激化リスク
6為替変動リスク(ヨウ素はドル建て取引が中心)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/344.2億円15.8億円35.7%
FY2022/379.3億円31.6億円39.9%
FY2023/3104億円39.4億円37.9%
FY2024/398.3億円36.6億円37.3%
FY2025/3117億円33.2億円28.4%

税引前利益はFY2025/12に117億円と過去最高を記録しました。実効税率は28〜40%と年度により変動がありますが、FY2025/12は設備投資に伴う税制優遇の活用等により28.4%と低下し、純利益の大幅増益に貢献しました。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
755万円
従業員数
691
平均年齢
42.6歳
平均年収従業員数前年比
当期755万円691-

従業員の平均年収は723万円で、鉱業・エネルギー業界の中では標準的な水準です。平均年齢42.7歳・平均勤続年数16.8年と定着率が高く、専門的な技術を持った人材が長く活躍できる環境が整っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主64.5%
浮動株35.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関14.7%
事業法人等49.8%
外国法人等13.6%
個人その他20.5%
証券会社1.4%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。

㈱合同資源(4,903,000株)18.3%
エア・ウォーター㈱(4,575,000株)17.1%
京葉瓦斯㈱(3,690,000株)13.8%
日本マスタートラスト信託銀行㈱ (信託口)(1,587,000株)5.9%
㈱千葉銀行(709,000株)2.6%
㈱プレミアムウォーターホールディングス(566,000株)2.1%
三井住友信託銀行㈱(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(500,000株)1.8%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱)(492,000株)1.8%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱)(347,000株)1.3%
㈱千葉興業銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(341,000株)1.2%

筆頭株主の合同資源(18.3%)、エア・ウォーター(17.1%)、京葉瓦斯(13.8%)の上位3社だけで49.2%を占める極めて安定した株主構成です。いずれもヨウ素・ガス事業のパートナーであり、事業上の結びつきが株主としての安定性を裏付けています。事業法人等が49.8%を占め、外部からの敵対的買収リスクが極めて低い構造です。

会社の公式開示情報

役員報酬

6,000万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
天然ガス事業536億円52億円9.7%
ヨウ素事業155億円38億円24.5%
都市ガス事業207億円14億円6.8%
その他事業16億円2億円12.5%

天然ガス事業が売上の約59%を占める最大セグメントですが、収益面ではヨウ素事業の貢献が大きく、利益率24.5%と全セグメント中最高です。ヨウ素はペロブスカイト太陽電池の原料として中長期の需要拡大が期待されており、高収益のヨウ素事業が今後の成長エンジンとなる見通しです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 3名(23.1% 男性 10
23%
77%
監査報酬
7,500万円
連結子会社数
4
設備投資額
75.5億円
平均勤続年数(従業員)
16.4

取締役・監査役13名中、女性が3名(23.1%)と鉱業セクターの中では高い女性比率を確保しています。連結子会社4社とコンパクトな組織構成で、経営の機動性を維持しています。設備投資は年間67.5億円と、天然ガス井戸の掘削やヨウ素設備の拡充に継続的に投資しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画の経常利益目標100億円を2年前倒しで達成。ヨウ素価格の上昇とコスト管理の徹底が寄与し、ROE目標も達成済み。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2023〜2027年度)
FY2023〜FY2027
経常利益: 目標 100億円以上 前倒し達成 (117億円 (FY2025))
100%
DOE: 目標 1.5% 順調 (1.37% (FY2025))
91%
ROE: 目標 7%以上 達成 (7.7% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025100億円117億円+17.0%
FY202488億円98億円+11.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

K&Oエナジーグループは中期経営計画において経常利益100億円以上の目標を2年前倒しで達成しました。FY2025/12の経常利益は117億円と目標を大きく上回っています。DOE 1.5%の達成に向けて累進配当を導入し、株主還元の充実と成長投資のバランスを重視した経営を推進しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

K&OエナジーのTSRは5年間で241.3%と、TOPIXの182.5%を大きく上回るパフォーマンスを実現しました。特にFY2024〜FY2025にかけてヨウ素テーマの注目により株価が急騰し、TSRが一気に拡大しています。過去最高益の更新と累進配当の導入が、投資家からの高い評価につながっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+141.3%
100万円 →241.3万円
141.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202192.9万円-7.1万円-7.1%
FY202291.4万円-8.6万円-8.6%
FY2023130.4万円+30.4万円30.4%
FY2024143.6万円+43.6万円43.6%
FY2025241.3万円+141.3万円141.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残327,500株
売り残66,700株
信用倍率4.91倍
3/13時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年3月下旬(予定)

PER 21.7倍・PBR 1.30倍と鉱業セクター平均(PER 11.7倍・PBR 0.7倍)を大幅に上回る評価を受けています。これはペロブスカイト太陽電池テーマによるヨウ素事業への成長期待が織り込まれているためです。信用倍率は4.91倍と買い長の状態で、投資家の先高観が強いことを示しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報, みんかぶ
業界内ランキング
上位 20%
鉱業 6社中 2位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

ヨウ素・ペロブスカイト35%
業績・決算30%
脱炭素・水素20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月過去最高益

FY2025/12決算で営業利益106億円・経常利益117億円と過去最高を更新。前期配当を4円増額し54円、今期は60円に増配。

2025年10月資源開発強化

三井金属資源開発の株式33.4%を取得。地下資源の調査技術を取り込み、天然ガス・ヨウ素の開発力を強化。

2025年7月水素事業参入

エア・ウォーターとの合弁会社エア・ウォーターK&Oを設立。2027年操業開始を目指し、低炭素水素の製造拠点を建設。

K&Oエナジーグループ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 79.1%(自己資本比率82.4%・実質無借金経営で財務の安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 3.1%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「千葉の地下資源から世界へ。天然ガス×ヨウ素で脱炭素時代を切り拓くプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU