1605プライム

(株)INPEX

INPEX CORPORATION

最終更新日: 2026年3月20日

ROE8.0%
BPS4073.4円
自己資本比率61.4%
FY2025/12 有報データ

日本最大のエネルギー開発企業!安定配当とクリーンエネルギーで未来を創る

2035年に向けた長期的な戦略として「責任あるエネルギー・トランジション」を実現し、持続可能な未来社会に不可欠な企業となること。

この会社ってなに?

あなたが毎日使う電気や、車を走らせるためのガソリン。その大もととなる原油や天然ガスを、中東やオーストラリアなど世界中の海や陸から探し出し、日本へ届けているのがINPEXです。普段目にするガソリンスタンドやガスコンロの裏側で、私たちが当たり前のようにエネルギーを使える生活を根底から支えています。投資初心者の目線でも、原油価格のニュースを見るたびに業績との連動性を感じられる、非常にわかりやすい企業です。

原油・天然ガス開発で国内最大のシェアを誇り、政府が黄金株を保有する国策企業です。直近のFY2024は売上高2兆2,658.4億円、営業利益1兆2,717.89億円と高い収益性を記録しました。今後の業績は原油価格や為替の影響を受け減収減益予想となっていますが、累進配当や大型の自社株買いにより株主還元を大幅に強化しています。

鉱業プライム市場

会社概要

業種
鉱業
決算期
12月
本社
東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー
公式
www.inpex.com

社長プロフィール

上田 隆之
上田 隆之
代表取締役社長
ビジョナリー
「INPEX Vision 2035」のもと、責任あるエネルギー・トランジションの実現を目指します。安全で安定したエネルギー供給を継続し、確かな収益基盤を維持しながら、次なる成長の柱を構築してまいります。

この会社のストーリー

2006
国際石油開発帝石の誕生

国際石油開発と帝国石油が経営統合し、日本のエネルギー安定供給を担う中核企業として設立されました。

2018
イクシスLNGプロジェクトの操業開始

オーストラリアでの大型プロジェクトが生産を開始し、グローバルなエネルギー開発企業として大きく成長しました。

2021
「INPEX」への社名変更

グローバルブランドを確立するため、社名を「株式会社INPEX」に変更し、新たなスタートを切りました。

2024
新領域への挑戦と基盤強化

電力小売事業への参入やカスピ海油田子会社の完全子会社化など、事業の多角化と基盤強化を進めています。

2035
INPEX Vision 2035の実現

責任あるエネルギー・トランジションを成し遂げ、アバディLNGプロジェクトなどを通じて次世代の成長の柱を確立します。

注目ポイント

高配当と充実の株主還元

累進配当をベースに積極的な増配や自己株式取得を実施。オリジナルQUOカードなどの株主優待も魅力的です。

国策とも連動する強固な事業基盤

日本最大の石油・天然ガス開発企業であり、政府(経済産業大臣)が筆頭株主として名を連ねる安定感が強みです。

エネルギー・トランジションへの本気度

脱炭素社会を見据え、再生可能エネルギーや次世代エネルギー開発に向けた投資を加速させています。

サービスの実績は?

50%以上
総還元性向目標
中期経営計画
配当・自社株買いで強化
63.0ドル/バレル
前提ブレント油価
2026年度前提
保守的な想定
151.0
前提為替レート
2026年度前提
円安基調を反映

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 100円
安全性
安定
自己資本比率 61.4%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
100
1株配当配当性向
FY2016/1218156.7%
FY2017/121856.9%
FY2018/121865.1%
FY2019/123035.5%
FY2020/1224-
FY2021/124831.2%
FY2022/126219.3%
FY2023/127429.8%
FY2024/128624.9%
FY2025/1210030.2%
5期連続増配
株主優待
なし

保有株式数および継続保有期間に応じたQUOカードの進呈に加え、株主向け施設見学会の抽選を実施しています。

当社は累進配当をベースとしつつ、総還元性向50%以上を目指す積極的な株主還元方針を掲げています。配当金額はFY2023/3の74円からFY2024/3には86円へ増配されており、株主への利益還元を重視する姿勢が鮮明です。今後も安定したキャッシュフローを原資として、配当と自己株式取得の両面から株主価値の向上を推進する見通しです。

同業比較(収益性)

鉱業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.0%
業界平均
11.4%
営業利益率上回る
この会社
56.5%
業界平均
8.3%
自己資本比率下回る
この会社
61.4%
業界平均
72.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/122.3兆円
FY2023/122.2兆円
FY2024/122.3兆円
FY2025/122.0兆円
営業利益
FY2022/12データなし
FY2023/12データなし
FY2024/121.3兆円
FY2025/121.1兆円

当社の業績は、原油価格の変動影響を受けつつも、連結営業利益がFY2024/3には約1兆2,718億円へと増益を達成しました。しかし、FY2025/3の見通しでは、市況変化を考慮した保守的な想定により、売上高約2兆1,190億円、純利益約3,300億円の減収減益を予想しています。長期的には「INPEX Vision 2035」に基づき、安定したエネルギー供給と成長投資の両立を目指す体制を整えています。 【FY2025/12実績】売上2.0兆円(前期比-11.2%)、営業利益1.1兆円、純利益3938億円。

事業ごとの売上・利益

海外O&G(イクシスプロジェクト)
3,732億円16.5%)
海外O&G(その他プロジェクト)
1兆6,579億円73.2%)
国内O&G
2,169億円9.6%)
その他
177億円0.8%)
海外O&G(イクシスプロジェクト)3,732億円
利益: 2,482億円利益率: 66.5%

豪州イクシスLNGが最大の収益源。高い利益率を維持

海外O&G(その他プロジェクト)1兆6,579億円
利益: 1,657億円利益率: 10.0%

豪州(イクシス除く)・東南アジア・欧州・アブダビ等の海外権益

国内O&G2,169億円
利益: 136億円利益率: 6.3%

南長岡ガス田・直江津LNG基地等。ガス価下落で減益

その他177億円
利益: -145億円利益率: -81.9%

ネットゼロ5分野・原油販売代理仲介等。投資先行で赤字

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
56.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/127.4%4.2%-
FY2022/1214.6%8.5%-
FY2023/128.0%4.9%-
FY2024/129.5%6.1%56.1%
FY2025/128.0%5.2%56.5%
FY2025/128.0%5.2%56.5%

収益性については、営業利益率がFY2024/3時点で56.1%と極めて高い水準を維持しており、効率的な操業体制が構築されています。自己資本利益率(ROE)も8.3%へと改善しており、資本効率の向上が着実に進んでいます。今後も安定した収益基盤を活用し、エネルギー・トランジションを見据えた投資効率の最大化が求められます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.2兆円
会社の純資産
5.0兆円

財務健全性は強固であり、総資産はFY2024/3時点で約7兆3,808億円まで拡大しました。有利子負債は約1,304億円ですが、自己資本比率も65.3%と高く、財務基盤の安定性は業界内でも際立っています。強固な資産背景により、大規模な開発プロジェクトや株主還元を機動的に実行できる環境が整っています。 【FY2025/12】総資産7.7兆円、純資産5.0兆円、自己資本比率61.4%、有利子負債1.2兆円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+6,939億円
営業CF
投資に使ったお金
-6,687億円
投資CF
借入・返済など
-1,107億円
財務CF
手元に残ったお金
+252億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/124,455億円-1,307億円-3,152億円3,147億円
FY2022/127,513億円-5,256億円-2,419億円2,257億円
FY2023/127,863億円-3,243億円-4,803億円4,620億円
FY2024/126,547億円-2,904億円-3,499億円3,643億円
FY2025/126,939億円-6,687億円-1,107億円252億円

営業活動によるキャッシュフローはFY2024/3に約6,547億円を創出し、堅調な本業の稼ぎが継続していることを示しています。投資キャッシュフローは主に国内外の油田開発や将来の成長に向けた設備投資に充当されており、安定したフリーキャッシュフローを確保しています。財務キャッシュフローのマイナスは、利益を株主還元や借入金返済等に活用した結果であり、資本政策の規律が保たれています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原油・天然ガス価格の変動リスク
2為替変動リスク(主にドル円)
3資源国における政治的・法的リスク(カントリーリスク)
4脱炭素・エネルギー転換に伴う化石燃料需要減退リスク
5探鉱・開発プロジェクトの失敗・遅延リスク
6環境規制強化・炭素税導入リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2022/121.4兆円9,469億円65.5%
FY2023/121.3兆円9,317億円74.3%
FY2024/121.3兆円8,715億円67.1%
FY2025/121.2兆円7,796億円66.4%

FY2025/3予想における法人税等の負担額は約7,760億円を見込んでいます。実効税率が70.2%と高い水準にあるのは、資源開発事業特有の税務コストや、プロジェクト拠点が所在する海外各国の税制影響が大きく寄与しているためです。事業の性質上、国・地域ごとの税務環境に左右されやすい構造となっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,323万円
従業員数
3,720
平均年齢
39.2歳
平均年収従業員数前年比
当期1,323万円3,720-

平均年収1,167万円は鉱業・エネルギーセクターで国内トップクラス。FY2024/12は組織再編(分社化等)に伴い単体従業員が889名に減少したが、給与水準は継続的に上昇。連結では約3,400名の従業員を擁する。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.9%
浮動株53.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関21.6%
事業法人等3.3%
官公庁22%
外国法人等26.4%
個人その他21.1%
証券会社5.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。

経済産業大臣(276,922,801株)23.74%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(145,001,800株)12.43%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(68,927,200株)5.91%
石油資源開発株式会社(26,723,300株)2.29%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(24,017,225株)2.06%
野村信託銀行株式会社(投信口)(20,686,200株)1.77%
日本証券金融株式会社(17,446,100株)1.5%
SMBC日興証券株式会社(17,282,901株)1.48%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(14,935,777株)1.28%
ジェーピー モルガン チェース バンク 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(12,990,294株)1.11%

経済産業大臣が23.11%を保有する準国策企業。政府が黄金株(拒否権付種類株式)を保有し、敵対的買収を防止。外国人持株比率は約25%で、エネルギー関連のグローバル機関投資家が多い。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
海外O&G(イクシスプロジェクト)3,732億円2,482億円66.5%
海外O&G(その他プロジェクト)1兆6,579億円1,657億円10.0%
国内O&G2,169億円136億円6.3%
その他177億円-145億円-81.9%

主な事業リスクとして原油・天然ガス価格の変動やカントリーリスクが挙げられ、これらは収益に直接的な影響を与える重要課題です。有価証券報告書では、安定操業に向けた安全対策やESG(環境・社会・ガバナンス)への対応が詳細に開示されており、持続可能なエネルギー供給体制の構築が最優先事項となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 1名(7.1% 男性 13
7%
93%
監査報酬
4億7,300万円
設備投資額
154.0億円
平均勤続年数(従業員)
11.4
臨時従業員数
469

女性役員比率は13.3%とさらなる多様化の余地がありますが、経済産業大臣による株式保有という特殊なガバナンス構造が、経営の健全性と規律を担保しています。充実した監査体制の下、大規模な設備投資を伴うプロジェクトに対し、透明性の高い監督が行われています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
保守的な業績予想を立てる傾向があり、実績は上振れしやすい

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画(2022-2024)
FY2022〜FY2024
純利益: 目標 3000億円規模 達成 (4273億円)
142.4%
総還元性向: 目標 40%以上 達成 (40%超)
100%
INPEX Vision 2035 & 中期経営計画
FY2025〜FY2027
ROE: 目標 10.0% 順調 (7.0%)
70%
総還元性向: 目標 50%以上 順調 (50%以上)
100%
年間配当金: 目標 累進配当(100円以上) 順調 (108円予想)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20231兆9,310億円2兆1,657億円+12.1%
FY20242兆1,190億円2兆2,658億円+6.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20231兆100億円1兆1,218億円+11.0%
FY20241兆1,060億円1兆2,718億円+14.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新たな中期経営計画「INPEX Vision 2035」では、ROE10%以上の達成と総還元性向50%以上を掲げています。業績は原油価格や為替相場に大きく左右されますが、前提条件を保守的に設定(油価63ドル/為替151円など)しているため、上振れによる利益増と追加の株主還元が期待できる構造です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

コロナ禍初期のFY2020こそTSRは51%とTOPIX(107.4%)に劣後していましたが、その後の資源価格高騰と積極的な株主還元策により急回復。直近のFY2024ではTSRが199.3%に達し、TOPIX(182.5%)を明確にアウトパフォームしています。利益成長を的確に配当や自社株買いに振り向けた経営方針が高く評価された結果と言えます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2020初めに100万円投資した場合+99.3%
100万円 →199.3万円
99.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202051.0万円-49.0万円-49.0%
FY202194.5万円-5.5万円-5.5%
FY2022134.6万円+34.6万円34.6%
FY2023185.9万円+85.9万円85.9%
FY2024199.3万円+99.3万円99.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残3,510,700株
売り残334,300株
信用倍率10.50倍
2026年2月27日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年5月上旬予定
第2四半期決算発表2026年8月上旬予定

信用倍率は10.5倍と買い長の状態にありますが、日々の出来高に対して過度な重荷にはなっていません。PBR1倍割れ改善に向けた資本効率の向上策が継続して評価されており、鉱業セクターの中で最大の時価総額を誇るディフェンシブかつ高還元銘柄として投資家の資金を集めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ロイター ほか
業界内ランキング
上位 5%
鉱業セクター 30社中 2位
報道のトーン
55%
好意的
25%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
株主還元25%
M&A・事業拡大20%
株価動向15%

最近の出来事

2025年2月事業拡大

INPEX南西カスピ海石油を完全子会社化し、エネルギー基盤を強化。

2025年11月上方修正

第3四半期決算にて通期最終利益の5%上方修正を発表。

2026年2月減益決算

今期最終利益が16%減益となる見通しを発表し、市場の注目を集めた。

(株)INPEX まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 100円
安全性
安定
自己資本比率 61.4%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「日本のエネルギー安全保障の要、原油・天然ガス開発の国内最大手」

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU