住石ホールディングス(株)1514
Sumiseki Holdings,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
住石HDの製品は一般消費者の目に直接触れることは少ないですが、実は私たちの生活を支えています。グループ会社のダイヤマテリアルが製造する工業用人工ダイヤモンドは、スマートフォンの半導体加工や自動車部品の精密切削に使われています。また、泉山興業が手がける砕石は道路や建物の基礎材料として使われ、石炭は発電所や製鉄所のエネルギー源として日本のインフラを支えています。
住石ホールディングスは石炭の輸入販売を主力とする持株会社で、工業用人工ダイヤモンド(ダイヤマテリアル)や砕石事業も展開しています。2024年5月に麻生が過半数株式を取得し連結子会社化。2025/03期は石炭価格下落で売上高103億円(前年比-54.6%)と大幅減収ながら、持分法投資利益などで純利益42億円を確保しました。自己資本比率96.5%・無借金経営と財務基盤は極めて堅固。2025年5月に3カ年中期経営計画を策定し、人工ダイヤモンドなど先端素材分野への成長投資30億円を計画しています。
会社概要
- 業種
- 鉱業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区西新橋1丁目7番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
石炭の輸入販売が主力。海外炭鉱からの仕入・国内販売を手がける。石炭市況に業績が大きく連動し、2025/03期は価格下落で営業赤字に転落。売上構成比約71%。
子会社ダイヤマテリアルが工業用人工ダイヤモンドの製造・販売を展開。半導体加工・自動車部品向けの精密切削工具用途が中心。中計の成長ドライバー。
子会社泉山興業が岩石の採取・加工・販売を手がける。道路・建築向け骨材が中心で、安定的な収益貢献。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲0.6% | ▲0.6% | - |
| 2022/03期 | 14.0% | 11.7% | - |
| 2023/03期 | 19.4% | 15.4% | - |
| 2024/03期 | 31.8% | 26.3% | ▲1.1% |
| 2025/03期 | 15.3% | 13.9% | 0.5% |
| 3Q FY2026/3 | 5.0%(累計) | 4.5%(累計) | 2.2% |
収益性は石炭市況の変動を反映し、年度によって大きく振れるのが特徴です。2024/03期にはROE 27.9%・営業利益率35.4%と驚異的な数値を記録しましたが、2025/03期は営業利益率0.5%まで低下。ただし純利益ベースではROE 15.0%を維持しており、持分法投資利益による下支えが効いています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 97.8億円 | ▲6,300万円 | ▲9,400万円 | -2.0円 | — |
| 2022/03期 | 103億円 | 23.4億円 | 22.7億円 | 41.0円 | +5.1% |
| 2023/03期 | 363億円 | 38.4億円 | 36.7億円 | 68.3円 | +253.4% |
| 2024/03期 | 144億円 | 80.1億円 | 75.3億円 | 144.7円 | -60.3% |
| 2025/03期 | 103億円 | 4,800万円 | 42.0億円 | 76.8円 | -28.8% |
住石HDの業績は石炭市況に大きく左右される構造です。2023/03期にはウクライナ情勢を背景とした石炭価格高騰で売上高399億円を記録しましたが、価格正常化に伴い2025/03期は103億円まで減少。一方、営業利益はほぼゼロながら、持分法投資利益などの営業外収益で純利益42億円を確保しており、投資先からの安定的な利益貢献が特徴です。2026/03期は売上高87億円・純利益20億円を予想しています。 【3Q 2026/03期実績】売上83億円(通期予想比95%)、営業利益1.8億円(同183%)、純利益13億円(同67%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
鉱業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 資源事業 | 73億円 | -2.2億円 | -3.0% |
| 新素材事業 | 16億円 | 1.5億円 | 9.4% |
| 砕石事業 | 14億円 | 0.7億円 | 5.0% |
資源事業(石炭)が売上の約71%を占める一方、石炭市況の低迷で2025/03期は営業赤字に転落しました。注目すべきは新素材事業(人工ダイヤモンド)で、売上16億円・利益率9.4%と安定した収益を上げています。中期経営計画では人工ダイヤモンドを成長の柱に位置づけ、半導体・EV分野への展開を加速する方針です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 178億円 | — | 103億円 | -42.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 54億円 | — | 42億円 | -22.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
住石HDは2025年5月に3カ年の中期経営計画を策定し、成長投資30億円を計画しています。人工ダイヤモンドなど新素材分野への転換を進める方針で、石炭依存からの脱却が最大のテーマです。計画初年度のため進捗評価は限定的ですが、半導体・EV分野への展開に注目が集まっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
人工ダイヤモンド関連銘柄として注目され、ストップ高1,557円を記録。日米関税交渉に絡む半導体素材テーマで急騰。
10-12月期(3Q)の経常利益が前年同期比3.3倍増益と好調。通期計画に対する進捗率も順調。
3カ年の中期経営計画を策定。成長投資30億円を計画し、人工ダイヤモンドなど新素材分野への転換を加速。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率96.5%・実質無借金経営と、財務基盤は極めて堅固です。総資産の大部分を自己資本が占める安全性の高い構造で、2025/03期のBPSは468.8円。現在の株価850円に対しPBR 1.81倍と、純資産に対する評価は先端素材への成長期待を織り込んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産312億円、純資産278億円、自己資本比率86.1%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.5億円 | ▲3,700万円 | ▲3.0億円 | 14.2億円 |
| 2022/03期 | ▲30.3億円 | 4.5億円 | 14.2億円 | ▲25.9億円 |
| 2023/03期 | 5,300万円 | ▲2,200万円 | 5.0億円 | 3,100万円 |
| 2024/03期 | 188億円 | ▲1,100万円 | ▲39.8億円 | 188億円 |
| 2025/03期 | 2,600万円 | ▲2.2億円 | ▲31.7億円 | ▲1.9億円 |
2024/03期には営業CFが188億円と突出しましたが、これは石炭取引の大口回収によるものです。2025/03期は営業CF 0.3億円と平常に戻りました。財務CFのマイナスは配当支払いによるもので、投資CFは少額に留まっています。今後は中期経営計画に基づく30億円の成長投資でCF構造が変化する見通しです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名は全員男性で、女性役員はゼロとダイバーシティの面で課題があります。4社の連結子会社を統括するコンパクトなグループ経営で、臨時従業員はわずか5名。平均勤続年数19.1年と定着率は高く、専門性を重視した少数精鋭の組織です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 589万円 | 39人 | - |
従業員数39名と極めて少人数の持株会社です。平均年収589万円、平均年齢47.1歳、平均勤続年数19.1年と、長期勤続の社員が中心の組織構成です。事業活動の多くは子会社(住石マテリアルズ、ダイヤマテリアル、泉山興業など)で行われています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
住石HDの5年TSRは722.8%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。2024期にはTSR 1,253.9%を記録しましたが、石炭価格の正常化と株価下落で2025期は722.8%に低下。ボラティリティは高いものの、長期的なリターンは市場平均を大きく上回っています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 2円 | 11.5% |
| 2017/03期 | 2円 | 36.9% |
| 2018/03期 | 3円 | 7.9% |
| 2019/03期 | 3円 | 6.4% |
| 2020/03期 | 3円 | 15.8% |
| 2021/03期 | 3円 | - |
| 2022/03期 | 5円 | 12.2% |
| 2023/03期 | 7.5円 | 11.0% |
| 2024/03期 | 60円 | 41.5% |
| 2025/03期 | 30円 | 39.1% |
株主優待制度はありません。
配当は2024/03期に1株60円(配当性向41.5%)と前年比8倍の大幅増配を実施しましたが、2025/03期は業績連動で30円に減配。配当方針は「配当性向40%以上を目安」としており、2026/03期は15円(予想)とさらに減少する見通しです。石炭市況に連動する業績変動型の配当となっています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.6万円 | 8.6万円 | 8.6% |
| 2022期 | 152.6万円 | 52.6万円 | 52.6% |
| 2023期 | 330.6万円 | 230.6万円 | 230.6% |
| 2024期 | 1253.9万円 | 1153.9万円 | 1153.9% |
| 2025期 | 722.8万円 | 622.8万円 | 622.8% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
住石HDのPER 25.4倍・PBR 1.81倍は鉱業セクター平均を大幅に上回る水準です。これは人工ダイヤモンド事業への成長期待が織り込まれているためで、純粋な石炭企業としての評価ではありません。信用買い残276万株に対し売り残60万株と、信用倍率4.59倍で買い方優勢の状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -3,400万円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 23.6億円 | 8,800万円 | 3.7% |
| 2023/03期 | 37.2億円 | 5,200万円 | 1.4% |
| 2024/03期 | 81.1億円 | 5.8億円 | 7.1% |
| 2025/03期 | 47.1億円 | 5.2億円 | 11.0% |
実効税率は1〜11%と法定実効税率を大幅に下回る水準で推移しています。これは持株会社構造の下、連結子会社からの受取配当金の益金不算入や、繰越欠損金の活用などが要因です。2026/03期は税引前利益1億円の予想で、税負担はほぼゼロとなる見込みです。
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