1514スタンダード

住石ホールディングス(株)

Sumiseki Holdings,Inc.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE46.1%
BPS468.8円
自己資本比率93.9%
FY2025/3 有報データ

石炭の先に見える未来。人工ダイヤモンドで半導体時代を切り拓く、麻生グループの隠れた変革者

資源と素材の力で、産業の未来を支える

この会社ってなに?

住石HDの製品は一般消費者の目に直接触れることは少ないですが、実は私たちの生活を支えています。グループ会社のダイヤマテリアルが製造する工業用人工ダイヤモンドは、スマートフォンの半導体加工や自動車部品の精密切削に使われています。また、泉山興業が手がける砕石は道路や建物の基礎材料として使われ、石炭は発電所や製鉄所のエネルギー源として日本のインフラを支えています。

住石ホールディングスは石炭の輸入販売を主力とする持株会社で、工業用人工ダイヤモンド(ダイヤマテリアル)や砕石事業も展開しています。2024年5月に麻生が過半数株式を取得し連結子会社化。FY2025/3は石炭価格下落で売上高103億円(前年比-54.6%)と大幅減収ながら、持分法投資利益などで純利益42億円を確保しました。自己資本比率96.5%・無借金経営と財務基盤は極めて堅固。2025年5月に3カ年中期経営計画を策定し、人工ダイヤモンドなど先端素材分野への成長投資30億円を計画しています。

鉱業スタンダード市場

会社概要

業種
鉱業
決算期
3月
本社
東京都港区西新橋1丁目7番14号
公式
www.sumiseki.co.jp

社長プロフィール

森 省輔
代表取締役社長
変革推進型
住石グループは石炭事業で培った資源開発・流通のノウハウを活かし、人工ダイヤモンドを中心とした先端素材分野への事業転換を推進してまいります。麻生グループとの連携を深めながら、持続可能な成長と株主価値の向上に取り組みます。

この会社のストーリー

1939
住友系石炭会社として設立

住友系の石炭採掘会社として設立。日本の戦後復興を支える石炭エネルギーの供給を担った。

1949
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。石炭産業の全盛期に事業を拡大した。

2001
豪州炭鉱を売却、事業構造を転換

豪州の炭鉱会社Wambo Mining Corporationを売却し、石炭採掘から輸入販売へ事業モデルを転換。

2008
持株会社体制へ移行

住石ホールディングスとして持株会社体制に移行。石炭・新素材・砕石の3事業体制を確立した。

2024
麻生による連結子会社化

株式会社麻生が追加取得により過半数株式を保有し連結子会社化。新たなグループ経営体制が始動。

2025
中期経営計画策定、先端素材へ

3カ年の中期経営計画を策定。成長投資30億円を計画し、人工ダイヤモンドなど先端素材分野への転換を加速。

注目ポイント

人工ダイヤモンドで半導体時代へ

子会社ダイヤマテリアルの工業用人工ダイヤモンドは、半導体加工や精密切削に不可欠な素材。脱炭素・半導体テーマの本命銘柄として注目されています。

無借金・自己資本比率96.5%の鉄壁財務

有利子負債ゼロ・自己資本比率96.5%と、上場企業の中でもトップクラスの財務安全性。280億円の純資産が経営の安定基盤を支えています。

5年TSR 722%の圧倒的リターン

5年間のTSRは722.8%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォーム。石炭テーマと人工ダイヤモンドテーマで注目を集め、長期投資家に大きなリターンをもたらしました。

サービスの実績は?

30
1株当たり配当金
FY2025実績
-50.0% YoY
96.5%
自己資本比率
FY2025実績
30億円
成長投資額(3カ年)
中期経営計画
39
従業員数(単体)
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(営業利益はほぼゼロだが、持分法投資利益で純利益42億円を確保)
配当
少なめ
1株 30円
安全性
安定
自己資本比率 93.9%(有利子負債ゼロ・自己資本比率96.5%と財務は極めて堅固)
稼ぐ力
高い
ROE 46.1%
話題性
普通
ポジティブ 48%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
30
方針: 配当性向40%以上を目安に安定的な配当を継続
1株配当配当性向
FY2016/3211.5%
FY2017/3236.9%
FY2018/337.9%
FY2019/336.4%
FY2020/3315.8%
FY2021/330.1%
FY2022/3512.2%
FY2023/37.511.0%
FY2024/36041.5%
FY2025/33039.1%
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当はFY2024/3に1株60円(配当性向41.5%)と前年比8倍の大幅増配を実施しましたが、FY2025/3は業績連動で30円に減配。配当方針は「配当性向40%以上を目安」としており、FY2026/3は15円(予想)とさらに減少する見通しです。石炭市況に連動する業績変動型の配当となっています。

同業比較(収益性)

鉱業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
46.1%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
0.5%
業界平均
144.4%
自己資本比率上回る
この会社
93.9%
業界平均
48.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3103億円
FY2023/3363億円
FY2024/3144億円
FY2025/3103億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-1.5億円
FY2025/34,800万円

住石HDの業績は石炭市況に大きく左右される構造です。FY2023/3にはウクライナ情勢を背景とした石炭価格高騰で売上高399億円を記録しましたが、価格正常化に伴いFY2025/3は103億円まで減少。一方、営業利益はほぼゼロながら、持分法投資利益などの営業外収益で純利益42億円を確保しており、投資先からの安定的な利益貢献が特徴です。FY2026/3は売上高87億円・純利益20億円を予想しています。

事業ごとの売上・利益

資源事業
73億円70.9%)
新素材事業
16億円15.5%)
砕石事業
14億円13.6%)
資源事業73億円
利益: -2.2億円利益率: -3.0%

石炭の輸入販売が主力。海外炭鉱からの仕入・国内販売を手がける。石炭市況に業績が大きく連動し、FY2025/3は価格下落で営業赤字に転落。売上構成比約71%。

新素材事業16億円
利益: 1.5億円利益率: 9.4%

子会社ダイヤマテリアルが工業用人工ダイヤモンドの製造・販売を展開。半導体加工・自動車部品向けの精密切削工具用途が中心。中計の成長ドライバー。

砕石事業14億円
利益: 0.7億円利益率: 5.0%

子会社泉山興業が岩石の採取・加工・販売を手がける。道路・建築向け骨材が中心で、安定的な収益貢献。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
46.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
14.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
0.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/326.3%-0.6%-
FY2022/33.6%10.5%-
FY2023/317.2%14.0%-
FY2024/323.3%24.2%-1.1%
FY2025/346.1%14.4%0.5%

収益性は石炭市況の変動を反映し、年度によって大きく振れるのが特徴です。FY2024/3にはROE 27.9%・営業利益率35.4%と驚異的な数値を記録しましたが、FY2025/3は営業利益率0.5%まで低下。ただし純利益ベースではROE 15.0%を維持しており、持分法投資利益による下支えが効いています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率93.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
280億円

自己資本比率96.5%・実質無借金経営と、財務基盤は極めて堅固です。総資産の大部分を自己資本が占める安全性の高い構造で、FY2025/3のBPSは468.8円。現在の株価850円に対しPBR 1.81倍と、純資産に対する評価は先端素材への成長期待を織り込んでいます。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+2,600万円
営業CF
投資に使ったお金
-2.2億円
投資CF
借入・返済など
-31.7億円
財務CF
手元に残ったお金
-1.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/314.5億円-3,700万円-3.0億円14.2億円
FY2022/3-30.3億円4.5億円14.2億円-25.9億円
FY2023/35,300万円-2,200万円5.0億円3,100万円
FY2024/3188億円-1,100万円-39.8億円188億円
FY2025/32,600万円-2.2億円-31.7億円-1.9億円

FY2024/3には営業CFが188億円と突出しましたが、これは石炭取引の大口回収によるものです。FY2025/3は営業CF 0.3億円と平常に戻りました。財務CFのマイナスは配当支払いによるもので、投資CFは少額に留まっています。今後は中期経営計画に基づく30億円の成長投資でCF構造が変化する見通しです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1石炭価格の変動リスク(国際市況・為替による収益変動)
2エネルギー政策の転換リスク(脱炭素化の加速による石炭需要減少)
3親会社(麻生)への依存リスク(経営の独立性確保)
4人工ダイヤモンド事業の技術革新・競合リスク
5砕石事業の建設需要変動リスク
6少人数組織の人材確保・事業継続リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-3,400万円0円-
FY2022/323.6億円8,800万円3.7%
FY2023/337.2億円5,200万円1.4%
FY2024/381.1億円5.8億円7.1%
FY2025/347.1億円5.2億円11.0%

実効税率は1〜11%と法定実効税率を大幅に下回る水準で推移しています。これは持株会社構造の下、連結子会社からの受取配当金の益金不算入や、繰越欠損金の活用などが要因です。FY2026/3は税引前利益1億円の予想で、税負担はほぼゼロとなる見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
589万円
従業員数
39
平均年齢
47.1歳
平均年収従業員数前年比
当期589万円39-

従業員数39名と極めて少人数の持株会社です。平均年収589万円、平均年齢47.1歳、平均勤続年数19.1年と、長期勤続の社員が中心の組織構成です。事業活動の多くは子会社(住石マテリアルズ、ダイヤマテリアル、泉山興業など)で行われています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主63.2%
浮動株36.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関7.4%
事業法人等55.8%
外国法人等1.9%
個人その他32.8%
証券会社2%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は麻生。

株式会社麻生(34,044,000株)56.94%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,072,000株)5.14%
三井住友カード株式会社(1,679,000株)2.81%
株式会社三井住友銀行(1,324,000株)2.21%
株式会社日本総合研究所(836,000株)1.4%
住友不動産株式会社(570,000株)0.95%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(392,000株)0.66%
楽天証券株式会社(364,000株)0.61%
大澤 政俊(363,000株)0.61%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(341,000株)0.57%

筆頭株主は株式会社麻生(56.94%)で、過半数を保有する親会社です。2024年5月に市場内で追加取得し連結子会社化しました。麻生グループは福岡県飯塚市に本社を置くコングロマリットで、セメント・医療・人材事業を展開しています。三井住友銀行グループ(三井住友カード・三井住友銀行・日本総研)も合計6.4%を保有し、金融面からのサポート体制が構築されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1,500万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
資源事業73億円-2.2億円-3.0%
新素材事業16億円1.5億円9.4%
砕石事業14億円0.7億円5.0%

資源事業(石炭)が売上の約71%を占める一方、石炭市況の低迷でFY2025/3は営業赤字に転落しました。注目すべきは新素材事業(人工ダイヤモンド)で、売上16億円・利益率9.4%と安定した収益を上げています。中期経営計画では人工ダイヤモンドを成長の柱に位置づけ、半導体・EV分野への展開を加速する方針です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 0名(0.0% 男性 9
100%
監査報酬
2,300万円
連結子会社数
4
設備投資額
2.1億円
平均勤続年数(従業員)
19.1
臨時従業員数
5

取締役・監査役9名は全員男性で、女性役員はゼロとダイバーシティの面で課題があります。4社の連結子会社を統括するコンパクトなグループ経営で、臨時従業員はわずか5名。平均勤続年数19.1年と定着率は高く、専門性を重視した少数精鋭の組織です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中計は2025年5月に策定されたばかりで評価は時期尚早。過去の業績予想は石炭市況の変動により乖離が大きい傾向がある。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2025年度〜2027年度)
FY2026〜FY2028
成長投資額: 目標 30億円(3カ年) 大幅遅れ (計画初年度)
10%
新素材事業拡大: 目標 人工ダイヤ事業の収益拡大 大幅遅れ (半導体・EV向け展開中)
20%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025178億円103億円-42.3%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202554億円42億円-22.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

住石HDは2025年5月に3カ年の中期経営計画を策定し、成長投資30億円を計画しています。人工ダイヤモンドなど新素材分野への転換を進める方針で、石炭依存からの脱却が最大のテーマです。計画初年度のため進捗評価は限定的ですが、半導体・EV分野への展開に注目が集まっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

住石HDの5年TSRは722.8%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。FY2024にはTSR 1,253.9%を記録しましたが、石炭価格の正常化と株価下落でFY2025は722.8%に低下。ボラティリティは高いものの、長期的なリターンは市場平均を大きく上回っています

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+622.8%
100万円 →722.8万円
622.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021108.6万円+8.6万円8.6%
FY2022152.6万円+52.6万円52.6%
FY2023330.6万円+230.6万円230.6%
FY20241253.9万円+1153.9万円1153.9%
FY2025722.8万円+622.8万円622.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,758,100株
売り残601,500株
信用倍率4.59倍
3/18時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

住石HDのPER 25.4倍・PBR 1.81倍は鉱業セクター平均を大幅に上回る水準です。これは人工ダイヤモンド事業への成長期待が織り込まれているためで、純粋な石炭企業としての評価ではありません。信用買い残276万株に対し売り残60万株と、信用倍率4.59倍で買い方優勢の状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +15.8%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン, みんかぶ
業界内ランキング
上位 40%
鉱業 5社中 2位
報道のトーン
48%
好意的
40%
中立
12%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

人工ダイヤ・先端素材35%
業績・決算30%
親会社・麻生グループ20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月人工ダイヤ急騰

人工ダイヤモンド関連銘柄として注目され、ストップ高1,557円を記録。日米関税交渉に絡む半導体素材テーマで急騰。

2026年1月3Q決算発表

10-12月期(3Q)の経常利益が前年同期比3.3倍増益と好調。通期計画に対する進捗率も順調。

2025年5月中計策定

3カ年の中期経営計画を策定。成長投資30億円を計画し、人工ダイヤモンドなど新素材分野への転換を加速。

住石ホールディングス(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(営業利益はほぼゼロだが、持分法投資利益で純利益42億円を確保)
配当
少なめ
1株 30円
安全性
安定
自己資本比率 93.9%(有利子負債ゼロ・自己資本比率96.5%と財務は極めて堅固)
稼ぐ力
高い
ROE 46.1%
話題性
普通
ポジティブ 48%

「石炭商社から先端素材企業へ。麻生グループ傘下で変革を進めるスタンダード銘柄」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU