ニチレキグループ
NICHIREKI GROUP CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
道づくりで社会を支え、技術で未来を拓くインフラのトップランナー
独自の技術力で道路の未来を創造し、人々の暮らしと経済を支えるグローバル・インフラ・カンパニーを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日車で走る道路、雨の日に水たまりができにくい道、夏の暑さを和らげる特殊な舗装。こうした安全で快適な道路の裏側で、ニチレキグループの技術が活躍しています。同社は、道路を長持ちさせたり、滑りにくくしたりするための「特殊なアスファルト」を作る国内トップ企業です。高速道路から生活道路まで、日本のインフラを足元から支えている会社なので、あなたが普段何気なく通るその道も、実はニチレキの製品かもしれません。
道路舗装用アスファルトで国内トップシェアを誇るニチレキグループは、安定した公共事業を基盤に堅実な経営を続けています。直近の2025年3月期決算では、売上高757.5億円、営業利益62.68億円と増収増益を確保しました。近年は伊藤忠エネクスとの資本業務提携やインドでの合弁会社設立など、成長に向けた戦略投資を加速させており、収益源の多様化を図っています。連続増配による株主還元の強化も魅力で、安定と成長の両立を目指すフェーズに入っています。
会社概要
- 業種
- 石油・石炭製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区九段北4-3-29
- 公式
- www.nichireki.co.jp
社長プロフィール

私たちは、道路という社会基盤を支える企業として、安全・安心で快適な社会づくりに貢献してきました。近年では、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた環境配慮型製品の開発や、インド市場への進出など、持続可能な社会の実現と新たな成長に向けて挑戦を続けています。
この会社のストーリー
アスファルト応用加工製品の製造・販売を目的として会社設立。日本の戦後復興と経済成長を道路インフラの面から支える歴史が始まる。
高度経済成長期の道路網整備需要を背景に成長を続け、株式上場を果たす。企業としての信頼性と資金調達力を高め、更なる飛躍の基盤を築いた。
安定した事業基盤と業績が評価され、東証一部(現在のプライム市場)へ指定替え。道路舗装材料業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立した。
ニチレキグループ株式会社を設立し、持株会社体制へと移行。グループ経営の効率化とガバナンス強化を図り、次なる成長ステージへと進んだ。
カーボンニュートラル実現に向け、CO2排出量を削減するリサイクル材や植物由来の材料を活用した舗装技術を開発・提供。社会課題解決への挑戦を開始した。
伊藤忠エネクスとの提携により、原料の安定調達や環境対応型アスファルトの共同開発を推進。新たな価値創造を目指す戦略的パートナーシップを構築した。
著しい経済成長が見込まれるインド市場へ本格進出。現地のパートナー企業と共に合弁会社を設立し、グローバル展開を加速させる。
注目ポイント
道路舗装に使われる改質アスファルトやアスファルト乳剤の分野で国内トップシェアを誇ります。日本のインフラを支える安定した事業基盤が強みです。
安定した収益力を背景に、増配を継続する傾向にあります。株主への利益還元に積極的で、長期保有の魅力が高い企業です。
カーボンニュートラルに向けた環境配慮型製品の開発や、成長著しいインド市場への進出など、未来の成長に向けた新たな挑戦を積極的に行っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 20円 | 21.7% |
| FY2017/3 | 23円 | 17.5% |
| FY2018/3 | 27円 | 19.9% |
| FY2019/3 | 32円 | 25.6% |
| FY2020/3 | 34円 | 53.5% |
| FY2021/3 | 38円 | 17.3% |
| FY2022/3 | 42円 | 18.8% |
| FY2023/3 | 50円 | 24.3% |
| FY2024/3 | 70円 | 45.8% |
| FY2025/3 | 75円 | 45.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
ニチレキグループは株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当による直接的な利益還元を重視しています。近年は配当性向を40%台へと引き上げるなど、利益成長を株主に反映させる方針を鮮明に打ち出しており、積極的な増配姿勢が評価されています。今後も安定した収益基盤を背景に、配当性向の向上を通じた株主価値の最大化を図る方針です。
同業比較(収益性)
石油・石炭製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ニチレキグループの業績は、道路舗装材料の製造・販売および工事施工を主力としており、近年は売上高700億円台半ばで安定して推移しています。FY2024/3には原材料価格の高騰や工事受注の端境期の影響により利益を押し下げましたが、FY2025/3以降は受注の回復と高付加価値製品の販売増により業績は持ち直しの傾向にあります。FY2026/3には売上高800億円への成長を見込み、舗装業界のトップ企業として持続的な拡大を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.8% | 7.7% | - |
| FY2022/3 | 12.8% | 7.7% | - |
| FY2023/3 | 10.2% | 6.9% | - |
| FY2024/3 | 7.3% | 4.7% | 8.2% |
| FY2025/3 | 4.6% | 4.3% | 8.3% |
収益性は、アスファルト応用加工製品という強固な参入障壁を持つ事業を中核に据えることで、安定した利益率を維持してきました。FY2024/3に利益率が一時低下したのは原材料費の高騰が主な要因ですが、価格転嫁の推進や高収益製品へのシフトにより、再び営業利益率8%台を確保しています。今後はインドなど海外展開の本格化により、さらなる収益基盤の多様化と利益率の改善が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、実質無借金経営を長年継続してきた強固な地盤があります。FY2025/3において有利子負債が増加していますが、これは事業拡大や戦略的投資に伴うものであり、7割近い自己資本比率を維持しているため、財務的な安全性は依然として盤石です。蓄積された豊富な内部留保を元手に、将来の成長投資や株主還元を両立させる体力は十分に備わっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 91.0億円 | -56.9億円 | 25.1億円 | 34.0億円 |
| FY2022/3 | 77.4億円 | -23.6億円 | -14.3億円 | 53.8億円 |
| FY2023/3 | 65.6億円 | -58.3億円 | -31.1億円 | 7.2億円 |
| FY2024/3 | 73.9億円 | -38.5億円 | -28.2億円 | 35.4億円 |
| FY2025/3 | 49.0億円 | -125億円 | 137億円 | -75.7億円 |
営業キャッシュフローは舗装事業の安定した収益から継続的に創出されており、同社の経営の安定性を裏付けています。一方でFY2025/3には大規模な投資を実施したためフリーキャッシュフローはマイナスとなりましたが、これらはインドでの合弁会社設立や将来の成長に向けた戦略的投資によるものです。財務キャッシュフローがプラスに転じている点は資金調達による成長加速を示唆しており、将来の利益拡大に向けた布石といえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 95.7億円 | 32.2億円 | 33.6% |
| FY2022/3 | 93.1億円 | 25.0億円 | 26.8% |
| FY2023/3 | 81.0億円 | 18.2億円 | 22.5% |
| FY2024/3 | 63.9億円 | 19.0億円 | 29.8% |
| FY2025/3 | 70.5億円 | 22.0億円 | 31.2% |
法人税等の支払額は、年度ごとの税引前利益の変動に比例して概ね適切に計上されています。過去数年間は利益水準の変化に伴い、実効税率が20%台後半から30%台の間で推移しています。これは特段の税務上の特例による歪みではなく、通常の事業活動に伴う課税負担が反映された結果です。今後の業績見通しに基づき、安定した納税水準が継続するものと予測されます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 701万円 | 1,386人 | - |
従業員の平均年収は701万円と、建設・道路舗装業界の水準と比較しても十分な競争力を備えた給与水準といえます。舗装材料の製造から工事までを一貫して手掛ける同グループは、高い技術力を強みとしており、強固な収益基盤が安定した待遇の背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はTHE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD.(常任代理人 立花証券)・みずほ銀行。
大株主には外国法人や信託銀行などの機関投資家が名を連ねており、安定した資本構成と高い透明性が確保されています。また、取引先持株会や従業員持株会が上位株主に含まれており、中長期的な視点での経営の安定化と、ステークホルダーとの強固な信頼関係が築かれているのが特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
道路舗装業界のトップ企業として、アスファルト応用加工製品の製造・販売および舗装工事を中核としています。伊藤忠エネクスとの資本業務提携を通じ、環境負荷低減製品の開発やグローバル市場への進出を加速させており、建設投資動向や原材料価格の変動といったリスク要因に対する経営の強靭化を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が23.1%と高く、多様な視点を取り入れたガバナンス体制の構築が進んでいます。38社の連結子会社を抱える大企業でありながら、指名報酬委員会の設置などを通じて経営の透明性と監査機能を高めており、持続的な成長と社会的な責任を果たすための体制が整備されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 800億円 | — | 758億円 | -5.3% |
| FY2024 | 800億円 | — | 738億円 | -7.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 70億円 | — | 63億円 | -10.5% |
| FY2024 | 82億円 | — | 60億円 | -26.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年度を最終年度とする前中期経営計画は、売上・利益ともに目標を大幅に下回る結果となりました。原材料価格の高騰などが響き、収益性が圧迫されたことが主な要因です。2025年度からスタートした新中期経営計画では、売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げていますが、初年度のFY2025実績は目標に対して進捗が遅れており、今後の巻き返しが課題です。業績予想も保守的な傾向があり、計画達成力には疑問符が付きます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の安定的ながらも成長性に乏しいと見られていた事業モデルが、近年のグロース株中心の相場から取り残されたことが一因です。株価上昇よりも配当によるリターンが中心であったため、株価上昇と配当の両方を含むTSRでは見劣りする結果となりました。今後の成長戦略が株価に反映され、TSRを改善できるかが焦点となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 124.5万円 | +24.5万円 | 24.5% |
| FY2022 | 101.2万円 | +1.2万円 | 1.2% |
| FY2023 | 124.5万円 | +24.5万円 | 24.5% |
| FY2024 | 205.5万円 | +105.5万円 | 105.5% |
| FY2025 | 188.8万円 | +88.8万円 | 88.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.82倍と解散価値(1倍)を下回っており、株価は割安圏にあると判断できます。一方、PERは業界平均よりやや高めです。信用倍率は1.69倍と拮抗しており、需給面での過熱感はありません。配当利回りが3%を超えている点は、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的と言えるでしょう。全体として、株価は割安感と安定配当が下支えする展開が予想されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
インド市場での事業拡大を狙い、現地合弁会社の設立に合意し、アジア圏の舗装インフラ市場開拓を加速。
伊藤忠エネクスとの資本業務提携を発表し、アスファルト製品の供給体制強化とシナジー創出を開始。
経営環境の変化に対応するため、中期経営計画における数値目標を刷新し、持続的な成長戦略を再定義。
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ニチレキグループ まとめ
ひとめ診断
「道路舗装のガリバーが、インド展開と資本提携でアクセルを踏み始めた公共事業の優等生」
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