萩原電気ホールディングス7467
HAGIWARA ELECTRIC HOLDINGS CO., LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日運転する自動車の中には、たくさんの電子部品が詰まっています。例えば、安全運転をサポートする自動ブレーキや、快適なドライブに欠かせないカーナビ、そしてエンジンを効率よく動かす制御システムなど。萩原電気ホールディングスは、そうした自動車の頭脳や神経にあたる最先端の半導体や電子部品を、自動車メーカーに提供している会社です。普段は目にすることのない部品ですが、あなたの安全で快適なカーライフの裏側で、同社の技術が重要な役割を担っているのです。
萩原電気ホールディングスは、自動車向けを主力とする独立系の電子デバイス商社です。2025期の売上高は2,587.4億円、営業利益は71.12億円と、堅調な成長を維持しています。近年はIoT分析プラットフォーム企業の子会社化や佐鳥電機との経営統合など、M&Aによる事業領域拡大と規模の追求を積極的に推進。2026年4月には「MIRAINIホールディングス」として新たなスタートを切り、車載分野で培った技術を基盤に、より付加価値の高いソリューション事業への転換を図っています。
会社概要
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市東区東桜2丁目2-1 高岳パークビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.2% | 3.2% | - |
| 2022/03期 | 7.5% | 3.7% | - |
| 2023/03期 | 11.9% | 5.2% | - |
| 2024/03期 | 9.4% | 3.9% | 3.4% |
| 2025/03期 | 7.2% | 3.0% | 2.7% |
収益性については、事業ポートフォリオの最適化や高付加価値なソリューション提供へのシフトにより、営業利益率を2%台後半から3%台で安定推移させる体制作りを進めています。ROE(自己資本利益率)は2023/03期に11.3%まで向上しましたが、設備投資や事業買収などの先行投資に伴う資産増により、足元は7%台で推移しています。今後も付加価値向上による利益率の改善と、資本効率の最適化が重要な課題となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,278億円 | — | 23.1億円 | 261.8円 | - |
| 2022/03期 | 1,584億円 | — | 28.8億円 | 325.1円 | +23.9% |
| 2023/03期 | 1,860億円 | — | 49.1億円 | 554.7円 | +17.4% |
| 2024/03期 | 2,252億円 | 77.1億円 | 44.2億円 | 458.8円 | +21.0% |
| 2025/03期 | 2,587億円 | 71.1億円 | 37.0億円 | 371.3円 | +14.9% |
萩原電気ホールディングスは、電子デバイス事業とITソリューション事業を両輪に、売上高が2021/03期の約1,278億円から2025/03期には約2,587億円まで拡大する高い成長性を維持しています。半導体市況の変動や顧客の在庫調整の影響を一定程度受けるものの、旺盛な需要を背景に増収基調が続いてきました。2026/03期予想では増収を維持しつつ、事業構造の変革を通じた利益成長を目指す方針が示されています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業構成は半導体・電子デバイス商社としての卸売業を中核としつつ、ITソリューション分野へ注力しています。事業リスクとしては、主要仕入先である半導体メーカーの在庫調整や、グローバルな需給バランスの変化、為替変動の影響が大きく挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,700億円 | — | 2,587億円 | -4.2% |
| 2024期 | 2,130億円 | — | 2,252億円 | +5.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 75億円 | — | 71億円 | -5.2% |
| 2024期 | 63億円 | — | 77億円 | +22.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「Make New Value 2026」を推進中。目標は売上高3,000億円、営業利益110億円と野心的ですが、2025期実績で売上高進捗率は86.2%に達しています。過去の中計を前倒しで達成した実績があり、計画遂行能力は高い評価です。ただし、直近の2025期の業績予想は期初計画をやや下回っており、市場環境の変動への対応が今後の課題となりそうです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
佐鳥電機との経営統合を発表し、半導体商社業界における再編の動きを加速させた。
IoTプラットフォームを提供するBellaDati社を買収し、データプラットフォーム事業を強化した。
『健康経営優良法人(大規模法人部門)』に4年連続で認定されるなど組織体制を評価。
共同株式移転に伴いMIRAINIホールディングスが東証プライム市場に新規上場した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤については、事業拡大に伴う運転資金や戦略的投資を背景に総資産が大幅に増加しており、自己資本比率は2025/03期時点で39.0%と一定の健全性を確保しています。一方で、成長に向けた積極的な投資により有利子負債が増加傾向にあり、資金調達とキャッシュフロー管理のバランスが重要です。堅実な経営体制の下、中長期的な企業価値向上に向けた財務の安定性は維持されていると評価できます。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.9億円 | 6,900万円 | 11.7億円 | 8.2億円 |
| 2022/03期 | 49.0億円 | 1.7億円 | 35.6億円 | 50.8億円 |
| 2023/03期 | 130億円 | 13.3億円 | 164億円 | 143億円 |
| 2024/03期 | 51.3億円 | 6.8億円 | 11.8億円 | 44.5億円 |
| 2025/03期 | 66.8億円 | 36.9億円 | 90.1億円 | 104億円 |
営業キャッシュフローは、半導体商社としての仕入・販売の時期的なズレや在庫変動の影響により、期によって大きな振れ幅が生じる構造となっています。特に2025/03期は営業CFがマイナスとなりましたが、これは戦略的な在庫積み増しや成長投資を優先した結果です。将来の成長に向けた積極的な資金調達を行いながら、営業キャッシュフローの安定的な創出と投資のバランスを適宜調整しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と業界水準と比較して高い水準であり、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。監査等委員会設置会社として透明性の高い監査体制を敷いており、経営の健全性と効率性のバランスを重視するガバナンスが機能しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 671万円 | 808人 | - |
従業員の平均年収は671万円と、同業界の平均と比較しても安定した水準にあります。近年の継続的な業績向上や、事業構造の変革に伴う専門人材の確保が、給与水準を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2023期と2024期にはTOPIXを上回るパフォーマンスを見せましたが、2025期はアンダーパフォームに転じました。これは、好調な業績と増配を背景に株価が上昇した期間があった一方で、市場全体の好況には及ばなかった時期があったことを示唆しています。特に、佐鳥電機との経営統合によるシナジー効果が本格的に株価に織り込まれるかが、今後のTSRを左右する重要な要因となりそうです。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 70円 | 30.4% |
| 2017/03期 | 80円 | 29.7% |
| 2018/03期 | 95円 | 30.6% |
| 2019/03期 | 105円 | 32.8% |
| 2020/03期 | 105円 | 34.2% |
| 2021/03期 | 80円 | 30.6% |
| 2022/03期 | 100円 | 30.8% |
| 2023/03期 | 155円 | 27.9% |
| 2024/03期 | 185円 | 40.3% |
| 2025/03期 | 185円 | 49.8% |
株主優待制度は実施していません。
萩原電気ホールディングスは、配当性向30〜40%を目途とし、安定配当をベースに業績に応じた利益配当を行う方針を掲げています。業績の拡大に伴い、1株あたりの年間配当金を2021/03期の80円から2024/03期には185円まで大幅に引き上げました。今後も持続的な成長を通じて、株主に対する利益還元を強化していく姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.3万円 | 23.3万円 | 23.3% |
| 2022期 | 100.1万円 | 0.1万円 | 0.1% |
| 2023期 | 166.6万円 | 66.6万円 | 66.6% |
| 2024期 | 227.4万円 | 127.4万円 | 127.4% |
| 2025期 | 182.1万円 | 82.1万円 | 82.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.72倍と1倍を大きく下回っており、資産価値に対して株価が割安な水準にあると評価できます。配当利回りも5%を超え、業界平均を大幅に上回る高水준です。信用倍率は80.61倍と高いものの、出来高に対して買い残は限定的で、需給の懸念は大きくありません。2026年4月1日の統合新会社上場が最大の注目イベントとなります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 35.6億円 | 12.4億円 | 34.9% |
| 2022/03期 | 43.4億円 | 14.6億円 | 33.7% |
| 2023/03期 | 64.2億円 | 15.1億円 | 23.5% |
| 2024/03期 | 72.2億円 | 28.0億円 | 38.8% |
| 2025/03期 | 62.1億円 | 25.1億円 | 40.4% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に連動する形で推移しています。2023/03期には税務上の調整等により実効税率が一時的に低下する場面も見られました。直近では業績の伸長や税務負担の調整を反映し、適正な納税が行われています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
萩原電気ホールディングス まとめ
「名古屋地盤の老舗半導体商社が、車載向け技術を核にM&AとIoTで次世代へのシフトを加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。