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日精樹脂工業

NISSEI PLASTIC INDUSTRIAL CO., LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE0.2%
BPS2166.6円
自己資本比率48.2%
FY2025/3 有報データ

経営統合でさらなる進化へ!世界を舞台に活躍する射出成形機のパイオニア

射出成形技術の革新を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、世界中のお客様から最も信頼されるパートナーとなること。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うペットボトルや、スマートフォンのケース、自動車のバンパー。そうした身の回りのプラスチック製品がどうやって作られているか、考えたことはありますか?実は、日精樹脂工業が作っている『射出成形機』という機械が、熱で溶かしたプラスチックを金型に流し込み、様々な形に仕上げているのです。普段何気なく目にしている多くの製品の裏側で、この会社の技術が私たちの暮らしを支えています。

射出成形機の国内最大手。FY2025は売上高474.9億円、営業利益4.42億円と、原材料価格の上昇や需要低迷で厳しい業績となった。しかし、FY2026には営業利益10.0億円への回復を見込む。最大の注目点は、同業のTOYOイノベックスとの経営統合計画であり、2026年4月に共同持株会社「GMSグループ」を設立予定。PBR0.40倍という極端な割安水準は、この統合によるシナジー発揮への期待と、先行きの不透明感の両方を織り込んでいる。

市場

会社概要

決算期
3月
本社
長野県埴科郡坂城町大字南条2110
公式
www.nisseijushi.co.jp

社長プロフィール

依田 穂積
依田 穂積
代表取締役社長
グローバルな挑戦者
私たちはお客様の価値創造を第一に考え、射出成形技術を通じて社会に貢献することを使命としています。グローバルな視点での環境経営を推進し、持続可能な未来の実現に向けて挑戦を続けてまいります。

この会社のストーリー

1947
創業

長野県埴科郡坂城町で、青木固により日精樹脂工業株式会社が設立され、プラスチック射出成形機の製造販売を開始した。

1961
株式上場と海外展開の開始

名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。同時に米国に初の海外拠点を設立し、グローバル展開の第一歩を踏み出した。

1983
世界初の電気式射出成形機を開発

業界に先駆けて、世界で初めて電気式射出成形機を開発・販売。その後の業界標準となる画期的な技術革新を成し遂げた。

2011
東日本大震災による試練と復興

東日本大震災の影響で株価が上場来最安値を記録するなど厳しい状況に直面したが、全社一丸となってこの困難を乗り越えた。

2020
イタリア最大手メーカーを買収

イタリア最大手の射出成形機メーカー「ネグリ・ボッシ」を買収。欧州市場でのプレゼンスを大幅に拡大し、グローバル競争力を強化した。

2025
第五次中期経営計画を始動

「グローバル環境経営」の進化を掲げ、2028年3月期に売上高600億円、営業利益30億円を目指す新たな中期経営計画を策定した。

2026
TOYOイノベックスと経営統合

同業のTOYOイノベックスと経営統合し、共同持株会社「GMSグループ」を設立。世界トップクラスの射出成形機メーカーグループとして新たなステージへ。

注目ポイント

業界をリードする技術革新力

世界で初めて電気式射出成形機を開発するなど、常に業界の先頭を走り続けてきた技術力が強み。自動車から医療まで、あらゆる分野のものづくりを支えています。

M&Aによるグローバルな成長戦略

イタリア企業の買収や同業のTOYOイノベックスとの経営統合など、積極的なM&Aを通じてグローバル市場での競争力を強化。今後の大きな成長が期待されます。

ユニークな株主優待

株主への感謝を込めて、長野県の特産品や自社製品の「射出成形機プラモデルキット」など、ユニークで魅力的な株主優待制度を実施しています。

サービスの実績は?

20%
国内射出成形機 販売シェア
2025年時点(推定)
国内最大手
67%
海外売上高比率
2025年3月期
グローバル展開
35
1株当たり配当金
2025年3月期実績
安定配当
+0.9%
売上高成長率 (YoY)
2025年3月期実績
横ばい
5
グローバル生産体制
日本・米国・中国・タイ・イタリア
グローバル供給網

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 35円
安全性
普通
自己資本比率 48.2%
稼ぐ力
普通
ROE 0.2%
話題性
不評
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/32065.1%
FY2022/33021.8%
FY2023/33537.2%
FY2024/335178.8%
FY2025/335879.4%
4期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針としては、業績の変動に関わらず一定水準の分配を維持する安定的な還元を志向しています。ただし、業績低迷期には配当性向が極端に高まる傾向があり、現行の配当水準を維持できる収益基盤の回復が持続的な還元の鍵となります。今後、経営統合後のグループ全体での還元策がどのように変化するかが注目されます。

同業比較(収益性)

の同業他社平均と比べると…

ROE
この会社: 0.2%業界平均: N/A
営業利益率
この会社: 0.9%業界平均: N/A
自己資本比率
この会社: 48.2%業界平均: N/A

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3487億円
FY2023/3522億円
FY2024/3471億円
FY2025/3475億円
営業利益
FY2022/325.8億円
FY2023/326.8億円
FY2024/317.2億円
FY2025/34.4億円

当社の業績は、射出成形機の市場環境の悪化により近年の売上高は横ばいから微減傾向にあり、2025年3月期には営業利益が約4.4億円まで大きく落ち込みました。原材料価格の高騰や需要の低迷が利益を圧迫する中、現在はTOYOイノベックスとの経営統合を見据えた構造改革を進めています。2026年3月期の業績予想ではさらなる厳しさが見込まれており、生産体制の再構築による収益改善が急務となっています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
0.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
0.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.8%0.9%2.8%
FY2022/37.3%3.9%5.3%
FY2023/34.6%2.4%5.1%
FY2024/30.9%0.4%3.7%
FY2025/30.2%0.1%0.9%

収益性は非常に厳しい水準で推移しており、営業利益率は2022年3月期の約5.3%をピークに低下傾向が続いています。特に2025年3月期には営業利益率が約0.9%まで低下し、ROE(自己資本利益率)も0.2%と極めて低い水準に留まっています。効率的な資産運用とコスト削減による利益率の回復が、今後の企業価値向上のための大きな課題といえます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
676億円
会社の純資産
419億円

総資産は800億円規模で推移していますが、2024年3月期以降、有利子負債が約676億円まで大幅に増加したことで自己資本比率は約48.2%まで低下しています。積極的な事業投資や買収資金による借入増の影響が見られ、財務の安定性には留意が必要です。純資産は400億円前後で底堅いものの、負債比率の高まりに対するコントロールが今後の財務健全性維持の焦点となります。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-38.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-11.2億円
投資CF
借入・返済など
+31.8億円
財務CF
手元に残ったお金
-49.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/348.1億円-6.5億円18.3億円41.5億円
FY2022/316.2億円-7.8億円-42.4億円8.4億円
FY2023/3-41.5億円-15.8億円61.3億円-57.3億円
FY2024/3-82.2億円-42.4億円92.7億円-125億円
FY2025/3-38.2億円-11.2億円31.8億円-49.5億円

営業キャッシュフローは2023年3月期以降、マイナス圏で推移しており、本業による資金獲得力が低下しています。これに伴いフリーキャッシュフローも大幅なマイナスを記録し、有利子負債による外部調達で資金を補う厳しい状態が続いています。設備投資や事業統合のための資金需要が先行しており、今後は本業の黒字化によるキャッシュフローの正常化が待たれます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海外市場に潜在するリスクについて 当社グループの海外市場における事業展開には、特に、次に掲げるようなリスク要因が内在しております
2製品の欠陥に対するリスクについて 当社グループは、一定の基準に従い、品質及び安全管理に相当の注意を払いつつ製品を製造しております
3資金調達に関するリスクについて 当社グループは、専ら営業収益及び金融機関からの借入により事業活動に必要な運転資金を確保しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/310.7億円4.7億円44.1%
FY2022/329.4億円2.6億円8.8%
FY2023/324.3億円5.9億円24.4%
FY2024/313.4億円9.6億円71.9%
FY2025/33.4億円2.7億円77.8%

近年の実効税率は税引前利益の減少に伴い、一時的に70%を超えるなど高い水準で推移する年度が見られます。これは利益の減少や税務上の調整項目などが複雑に影響しているためです。次期以降は業績の回復とともに、税負担率も標準的な水準へ落ち着くことが想定されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
550万円
従業員数
1,268
平均年齢
46.4歳
平均年収従業員数前年比
当期550万円1,268-

従業員平均年収550万円は、製造業界の平均的な水準に位置しています。近年は円安による原材料価格上昇や需要低迷の影響で業績が振るわず、持続的な年収向上には経営効率の改善が不可欠な状況です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37.1%
浮動株62.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.3%
事業法人等16.9%
外国法人等2.3%
個人その他58.7%
証券会社1.8%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は日精樹脂工業取引先持株会・八十二銀行。

有限会社アオキエージェンシー(1,889,000株)9.83%
清原 達郎(1,585,000株)8.25%
日精樹脂工業取引先持株会(1,558,000株)8.11%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,531,000株)7.96%
株式会社八十二銀行(949,000株)4.94%
依田 穂積(638,000株)3.32%
前田 陽太(410,000株)2.13%
三菱UFJ信託銀行株式会社(346,000株)1.8%
八十二キャピタル株式会社(340,000株)1.77%
日精樹脂工業株式会社従業員持株会(290,000株)1.51%

有限会社アオキエージェンシーや取引先持株会などの関連先が上位を占めており、創業家や取引先による安定的な支配構造が伺えます。一方で清原達郎氏のような著名投資家も名を連ねており、安定性の中に市場の注目度も混在する構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,400万円
取締役9名の合計

射出成形機の製造・販売を主力とし、グローバル展開を加速させています。現在はTOYOイノベックスとの経営統合によるGMSグループ設立へ向けた組織再編期にあり、市場環境の変化に伴う収益性の回復とDXによる基盤強化が喫緊の課題です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
4,700万円
連結子会社数
23
設備投資額
56.5億円
平均勤続年数(従業員)
19.2
臨時従業員数
112

女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、ガバナンス体制の整備を進めています。連結子会社23社を擁する企業規模であり、TOYOイノベックスとの統合を機に、グループ全体での監査・経営管理体制の抜本的な強化が期待されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
利益計画は未達続き。売上は堅調だが、利益率改善が急務であり計画達成への道のりは険しい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第五次中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 600億円 順調 (474.9億円)
79.2%
営業利益: 目標 30億円 大幅遅れ (4.42億円)
14.7%
営業利益率: 目標 5.0% 大幅遅れ (0.93%)
18.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025455億円475億円+4.4%
FY2024460億円471億円+2.3%
FY2023510億円522億円+2.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202511億円4億円-57.9%
FY202412億円17億円+43.7%
FY202330億円27億円-10.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2028年3月期に売上高600億円、営業利益30億円を掲げる第五次中期経営計画が進行中です。初年度のFY2025実績は売上高474.9億円、営業利益4.42億円と、特に利益面で目標達成へのハードルが高い状況です。円安や原材料価格高騰の影響を大きく受けており、利益率の改善が最大の課題となっています。TOYOイノベックスとの経営統合によるシナジーを早期に創出し、収益構造を抜本的に改革できるかが計画達成の鍵を握ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特にコロナ禍以降の株価上昇局面でTOPIXが大きく伸長したのに対し、同社の株価は長期的な下落トレンドから抜け出せず、差が拡大しました。安定配当はプラスに寄与したものの、株価の低迷が全体のパフォーマンスを大きく押し下げています。業績の伸び悩みと成長戦略の不透明感が、資本市場からの低い評価に繋がっていると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+7.6%
100万円 →107.6万円
7.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021117.4万円+17.4万円17.4%
FY2022119.2万円+19.2万円19.2%
FY2023121.1万円+21.1万円21.1%
FY2024144.6万円+44.6万円44.6%
FY2025107.6万円+7.6万円7.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残65,100株
売り残21,200株
信用倍率3.07倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月中旬

PBRが0.40倍と業界平均の1.0倍を大幅に下回っており、資産価値に対して株価が極端に割安と評価されています。一方でPERは30.5倍と高めですが、これは直近の利益が落ち込んでいるためです。信用倍率は3.07倍と買い残が優勢で、短期的な需給の重しとなる可能性があります。2026年4月のTOYOイノベックスとの経営統合完了に伴い、当社株式は上場廃止となる予定です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 +15.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 35%
機械業 350社中 122位
報道のトーン
35%
好意的
25%
中立
40%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

経営統合・M&A45%
決算・財務30%
技術・製品開発15%
株主還元・優待10%

最近の出来事

2026年4月経営統合

TOYOイノベックスとの株式移転により、持株会社「GMSグループ」を設立。

2026年2月業績発表

第3四半期累計期間の連結経常損益が8.3億円の赤字に転落し、厳しい業績を公表。

2025年11月統合合意

TOYOイノベックスとの経営統合に向けた経営統合契約書を締結。

2025年10月技術発表

ベッコフ制御システムを採用し、射出成形機のIoT対応と高品質化を強化。

日精樹脂工業 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 35円
安全性
普通
自己資本比率 48.2%
稼ぐ力
普通
ROE 0.2%
話題性
不評
ポジティブ 35%

「プラスチック製品を支える射出成形機の老舗が、業界再編の荒波を乗り越えるべく同業大手と手を組んだ状態」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU