JUMP

黒崎播磨5352

KROSAKI HARIMA CORPORATION

Updated 2026/03/28
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 105円
安全性
普通
自己資本比率 46.5%
稼ぐ力
高い
ROE 12.9%
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが普段使っている自動車や、住んでいるマンション、毎日使う家電製品。これらに欠かせない『鉄』は、1500度を超える灼熱の溶鉱炉で作られています。黒崎播磨は、その超高温から設備を守る『耐火物』という特殊なセラミックスを作っている会社です。まさに、現代社会を支える鉄鋼業の心臓部を守る、縁の下の力持ちと言える存在。皆さんが目にする鉄製品の裏側で、同社の技術が活躍しているのです。

2025期は売上高1779.2億円、営業利益140.82億円と堅調な業績を維持しています。親会社である日本製鉄によるTOB(株式公開買付)が成立し、2026年3月30日付で上場廃止となる見込みです。これにより、日本製鉄のグローバル戦略と一体化した機動的な経営が可能となり、特にUSスチール買収後の米国事業展開における役割が注目されます。非上場化後は、より迅速な意思決定のもとで海外生産拠点の強化など、大規模な成長投資が期待されます。

市場

会社概要

決算期
3月
本社
福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号

サービスの実績は?

1,476億円
耐火物事業 売上高
2025期.3期
-0.6% YoY
196億円
ファーネス事業 売上高
2025期.3期
+6.5% YoY
71億円
セラミックス事業 売上高
2025期.3期
+12.7% YoY
105
1株当たり配当金
2025期.3期 予想
-73.8% YoY
38.6%
海外売上高比率
2025期.3期
+1.3pt YoY
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
12.9%
株主資本の利回り
ROA
6.8%
総資産の活用度
Op. Margin
7.9%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期6.8%3.3%-
2022/03期8.3%4.0%-
2023/03期11.3%5.4%-
2024/03期14.6%7.3%8.3%
2025/03期12.9%6.8%7.9%

収益性は年々向上傾向にあり、売上高営業利益率は2021/03期の4.4%から2025/03期には7.9%へと大幅に改善しました。特に、高付加価値製品へのシフトやグローバル展開の強化により、ROE(自己資本利益率)も二桁水準を安定的に維持できる体質へと変化しています。徹底したコスト管理と製鋼プロセスへの技術力提供が、業界内でも高い利益率を支える原動力となっています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期1,137億円43.3億円128.7円-
2022/03期1,338億円54.9億円163.0円+17.7%
2023/03期1,652億円82.8億円245.9円+23.5%
2024/03期1,770億円147億円124億円368.6円+7.2%
2025/03期1,779億円141億円125億円372.2円+0.5%

当社の業績は、日本製鉄グループの強固な基盤を背景に、鉄鋼業界向け耐火物の需要が堅調に推移し、売上高は2021/03期の約1,137億円から2025/03期には約1,779億円まで着実に成長しています。営業利益についても、海外事業の拡大や生産効率化の推進により、2021/03期の約49億円から2025/03期には約141億円へと大幅に改善しました。今後は日本製鉄による完全子会社化を見据え、収益基盤のさらなる安定化が図られる見通しです。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

の同業他社平均と比べると…

ROE
この会社: 12.9%業界平均: N/A
営業利益率
この会社: 7.9%業界平均: N/A
自己資本比率
この会社: 46.5%業界平均: N/A
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

3億400万円
取締役7名の合計

耐火物事業を核として、鉄鋼・セメント・ガラス等の産業基盤を支える窯業製品の製造・販売を展開しています。日本製鉄グループとしての受注基盤を持つ一方、国内外の製鉄会社向け需要が事業リスクとして影響を与える構造となっています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
近年の業績予想は精度が高く、保守的な予想から上振れ着地する傾向が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 連結業績予想
2026期
売上高: 目標 1,800億円 順調 (1,779.2億円)
98.8%
営業利益: 目標 150億円 順調 (140.82億円)
93.9%
純利益: 目標 100億円 順調 (125.35億円)
125.4%
旧中期経営計画
2018期〜2020期
売上高: 目標 1,380億円 未達 (1,136.6億円)
82.4%
経常利益: 目標 120億円 未達 (49.49億円)
41.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期1,780億円1,779億円-0.04%
2024期1,700億円1,770億円+4.1%
2023期1,480億円1,652億円+11.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期150億円141億円-6.1%
2024期125億円140億円147億円+17.5%
2023期100億円112億円+11.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去の中期経営計画は未達に終わったものの、直近の単年度業績予想については高い精度を誇ります。特に2023期、2024期は期初予想を大幅に上回る好決算を達成しており、収益力の向上が顕著です。2025期はほぼ計画通りに着地しましたが、進行中の2026期計画も純利益ベースでは既に目標を上回っており、安定した計画遂行能力を示しています。日本製鉄の完全子会社化により、今後はより長期目線での大規模な成長戦略が期待されます。

どんな話題が多い?

M&A・組織再編50%
決算・業績25%
株価・市況15%
DX・技術開発10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.4%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 15%
ガラス・土石製品業 120社中 18位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年3月上場廃止

親会社である日本製鉄によるTOB成立に伴い、東証プライム市場から上場廃止となりました。

2026年1月業績好調

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比15.9%増の126億円と堅調な業績を維持しました。

2025年7月DX推進

メーター検針のDX化サービスを導入するなど、業務効率化に向けた技術活用を推進しました。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率46.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
598億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1,016億円
会社の純資産

財務状況については、これまで有利子負債ゼロの無借金経営を長年継続してきましたが、2024/03期以降は成長投資および事業規模拡大に伴い有利子負債が増加しています。それでもなお、自己資本比率は50%を超える強固な水準を維持しており、極めて高い財務健全性を保っています。総資産も着実に積み上がっており、日本製鉄との連携強化を通じたさらなる事業投資余力も十分に確保されています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+31.4億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-43.3億円
投資に使ったお金
Financing CF
+9.9億円
借入・返済など
Free CF
-11.9億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期101億円49.5億円36.1億円51.3億円
2022/03期41.2億円36.1億円10.2億円5.1億円
2023/03期10.0億円45.1億円28.6億円35.1億円
2024/03期137億円35.9億円62.4億円101億円
2025/03期31.4億円43.3億円9.9億円11.9億円

営業キャッシュフローは本業の耐火物事業の安定した収益力を反映して概ねプラスで推移していますが、年度ごとの仕入や売掛金の変動により振れ幅があります。投資キャッシュフローは、海外生産拠点の拡充や最新設備の導入に向けた継続的な資本的支出(CAPEX)を行っているため、一貫してマイナス水準です。強固な財務体質に基づき、今後も将来の成長に向けた積極的な投資を継続する姿勢が見て取れます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
5,100万円
連結子会社数
11
設備投資額
85.3億円
平均勤続年数(従業員)
13.2
臨時従業員数
2637

女性役員比率は7.7%と依然として低いものの、監査体制の強化として年間5,100万円の監査報酬を投じています。日本製鉄の完全子会社化を経て、今後はグループガバナンスへの更なる統合と経営効率の最適化が焦点となります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主66.2%
浮動株33.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関21.4%
事業法人等44.8%
外国法人等11.2%
個人その他22%
証券会社0.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日本製鉄。

日本製鉄㈱(15,632,000株)46.42%
㈱日本カストディ銀行(4,044,000株)12.01%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(2,616,000株)7.77%
㈱福岡銀行(743,000株)2.21%
HSBC BANK PLC A/C TTF AIFMD GENERAL OMNIBUS(常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)(361,000株)1.07%
㈱安川電機(280,000株)0.83%
J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 381572(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(276,000株)0.82%
BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)(272,000株)0.81%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(247,000株)0.73%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(218,000株)0.65%

日本製鉄株式会社が46.42%の株式を保有する筆頭株主であり、強固なグループ経営体制を築いています。その他、日本カストディ銀行や日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が上位を占めており、安定した機関投資家と親会社による支配的な株主構成となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです
2なお、文中の将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日(2025年6月20日)現在において、当社グループが判断したものです
3≪経営環境に関するリスク≫ ① 経済動向耐火物事業及びファーネス事業は、鉄鋼業界の粗鋼生産量に大きく影響を受け、世界の政治経済動向が不透明である事に伴う国内外での粗鋼減産は、当社グループの経営成績等の状況に重大な悪影響を及ぼす可能性があります
4また、セラミックス事業は、主に半導体製造装置業界及び電子部品業界向けの製品を製造しており、各業界の設備投資の状況や市場の動向が当社グループの経営成績等の状況に悪影響を及ぼす可能性があります
5特に、米国による関税政策は、各国による対応策の影響を含めて、世界経済に多大な影響が生じると想定され、これにより当社サプライチェーンの混乱、需要及び販売価格の低下が生じた場合、当社グループの経営成績等の状況に重大な悪影響を及ぼす可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
682万円
従業員数
5,013
平均年齢
42.3歳
平均年収従業員数前年比
当期682万円5,013-

従業員平均年収は682万円となっており、耐火物業界内では安定した水準にあります。鉄鋼業という設備集約型産業の需要に支えられた経営基盤が、長期にわたる安定的な給与維持を支えています。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。黒崎播磨のTSRは、2023期以降、市場平均であるTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。これは、好調な業績を背景とした増配と、親会社日本製鉄によるTOB(株式公開買付け)発表に伴う株価の急騰が主な要因です。特に2024期はTOPIXを150ポイント以上アウトパフォームしており、非上場化によるプレミアムが株主価値を大きく押し上げたことを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
105
方針: 連結配当性向30%目標
1株配当配当性向
2016/03期1023.0%
2017/03期1324.8%
2019/03期28030.0%
2020/03期22028.8%
2021/03期15029.1%
2022/03期20030.7%
2023/03期29029.5%
2024/03期400108.5%
2025/03期10528.2%
株主優待
なし

株主優待制度は設けておりません。

当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向30%をひとつの指標としつつ、安定的かつ継続的な配当を行う方針をとっています。業績に応じた柔軟な還元を実施しており、過去には連結業績の伸長に合わせて大幅な増配を行った実績もあります。今後も安定した収益基盤を維持しながら、バランスの取れた株主還元を実施していく姿勢を継続しています。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 286.4万円 になりました (186.4万円)
+186.4%
年度末時点評価額損益TSR
2021期123.5万円23.5万円23.5%
2022期109.7万円9.7万円9.7%
2023期178.2万円78.2万円78.2%
2024期368.7万円268.7万円268.7%
2025期286.4万円186.4万円186.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,800株
売り残500株
信用倍率5.6倍
2026年2月27日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年4月下旬
上場廃止2026年3月30日

日本製鉄によるTOB成立を受け、2026年3月30日に上場廃止となるため、今後の市場での株価変動は限定的です。信用取引残高も整理が進んでおり、市場の関心は低下しています。PBRは業界平均を上回っており、資本効率の高さが評価されていましたが、非上場化により市場からの評価という概念はなくなります。今後は親会社との連携による事業価値の最大化がテーマとなります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期63.6億円20.3億円31.9%
2022/03期86.8億円31.9億円36.7%
2023/03期121億円38.0億円31.5%
2024/03期164億円39.7億円24.2%
2025/03期153億円27.8億円18.2%

法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動しており、おおむね法定実効税率に近い水準で推移しています。2024/03期および2025/03期は、繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の影響により、実効税率が一時的に低下しました。経営環境の変化に応じた適切な税務管理を行っており、翌期以降は標準的な税負担水準への回帰を見込んでいます。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

黒崎播磨 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 105円
安全性
普通
自己資本比率 46.5%
稼ぐ力
高い
ROE 12.9%
話題性
好評
ポジ 65%

「鉄の巨人と一体化し、非上場化で次なる成長ステージへ向かう耐火物のガリバー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU