MARUWA
MARUWA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月22日
セラミック基板で世界トップシェア。AI・EV・5Gの未来を支える素材メーカー
セラミック技術を通じて、社会の豊穣と持続的な成長を実現する。
この会社ってなに?
スマートフォンの通信アンテナ、電気自動車のモーター制御、データセンターのサーバー冷却――これらすべてに共通するのが「セラミック基板」です。MARUWAはこのセラミック基板の世界的リーディングカンパニーで、抵抗器用基板では世界シェアトップクラス。5G通信の基地局やAIサーバーの放熱部品など、次世代テクノロジーを裏側から支える縁の下の力持ちです。
MARUWAはセラミック基板・電子部品の一貫生産で世界トップクラスのシェアを持つ愛知県発のニッチトップメーカーです。FY2025/3は売上高718億円(+16.7%)、営業利益269億円(営業利益率37.5%)と過去最高を大幅更新しました。AI向けデータセンターの放熱基板やEV向けパワー半導体基板など、成長市場で不可欠な素材を供給しています。自己資本比率89.9%・実質無借金経営という鉄壁の財務基盤を持ち、中期目標として売上高1,000億円を掲げています。FY2026/3は売上高768億円(+6.9%)、営業利益288億円を見込む会社予想ですが、足元のQ3累計は前年同期比で減収減益となっており、次世代通信やAI需要の回復時期が今後の焦点です。
会社概要
- 業種
- ガラス・土石製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県尾張旭市南本地ヶ原町3丁目83番地
- 公式
- www.maruwa-g.com
社長プロフィール
MARUWAは『会社の発展、社員の幸福、株主の満足感、社会の豊穣は四位一体である』という経営理念のもと、セラミック技術を通じて社会に貢献してまいります。世界トップシェアの技術力と、愛知のモノづくり精神を武器に、売上高1,000億円の中期目標達成に向けて挑戦を続けます。
この会社のストーリー
愛知県尾張旭市にてセラミック製品の製造を開始。日本のモノづくりの中心地で、独自のセラミック技術を磨き始めました。
抵抗器用セラミック基板の量産体制を確立し、国内外の電子部品メーカーへの供給を本格化させました。
名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。資金調達力を強化し、事業拡大の基盤を整えました。
東京証券取引所市場第一部に上場し、全国の機関投資家からの注目を集めるようになりました。
照明メーカーYAMAGIWAを子会社化し、セラミック部品事業に加えて照明事業にも進出。事業ポートフォリオを拡大しました。
AI向けデータセンターの放熱基板やEV向けパワー半導体基板の需要急増により、売上高・利益ともに過去最高を更新しました。
中期経営目標として掲げる売上高1,000億円の達成に向け、新工場建設や海外展開を加速させています。
注目ポイント
抵抗器用セラミック基板で世界No.1のシェアを誇り、AI・EV・5G分野で不可欠な素材を供給しています。
製造業の平均が5〜10%の中、営業利益率37.5%という圧倒的な収益力を持つニッチトップ企業です。
有利子負債ゼロ・自己資本比率約90%という盤石な財務基盤で、景気変動にも耐える安定性を誇ります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 38円 | 20.5% |
| FY2017/3 | 40円 | 17.3% |
| FY2018/3 | 44円 | 9.8% |
| FY2019/3 | 48円 | 8.8% |
| FY2020/3 | 52円 | 10.9% |
| FY2021/3 | 64円 | 11.4% |
| FY2022/3 | 70円 | 6.5% |
| FY2023/3 | 78円 | 6.4% |
| FY2024/3 | 86円 | 7.0% |
| FY2025/3 | 94円 | 6.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約570万円) |
| 金額相当 | 数千円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は4期連続増配中で、FY2025/3は1株あたり94円(前期比+8円)。配当利回りは0.16%と低水準ですが、これは株価が大幅に上昇しているためで、配当性向6%と極めて低い水準にとどまっています。株主還元よりも成長投資を優先する姿勢が明確です。株主優待としてMARUWAクリスマスコンサートへの招待や提携宿泊施設の優待が設けられており、文化事業を通じた株主との関係構築を重視しています。
同業比較(収益性)
ガラス・土石製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3は売上高718億円(+16.7%)、営業利益269億円(営業利益率37.5%)と過去最高を大幅更新しました。AI向けデータセンターの放熱基板やEV向けパワー半導体基板の需要拡大が成長を牽引。FY2026/3は売上高768億円、営業利益288億円と増収増益を会社側は見込んでいますが、Q3累計では前年同期比で減収減益となっており、半導体市場の在庫調整の影響が一部で顕在化しています。純利益・EPSの会社予想は非開示のため0円/-と表記しています。
事業ごとの売上・利益
セラミック基板(アルミナ、窒化アルミ等)、セラミックサブマウント、回路基板など。抵抗器用基板で世界トップシェア。5G基地局やAIサーバーの放熱基板需要が成長ドライバー。
LED照明機器(子会社YAMAGIWA)、石英ガラス製品等。半導体製造装置向け石英ガラスの需要が好調。文化事業を通じたブランディングにも貢献。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.4% | 8.9% | - |
| FY2022/3 | 15.9% | 13.9% | - |
| FY2023/3 | 44.8% | 13.9% | - |
| FY2024/3 | 16.6% | 12.4% | 32.2% |
| FY2025/3 | 16.1% | 13.5% | 37.5% |
営業利益率は24.7%から37.5%へと一貫して上昇しており、製造業としては極めて高い水準です。ROEも10〜17%と資本効率が良好で、自己資本比率が約90%と高水準であるにもかかわらずROE15%を維持している点は、本業の収益力の高さを示しています。高付加価値のセラミック基板に特化したニッチトップ戦略が高収益の源泉です。
財務は安全?
自己資本比率は83〜90%と非常に高く、実質無借金経営を維持しています。FY2024/3に一時的に10億円の有利子負債を計上しましたが、FY2025/3には解消。総資産は5年間で780億円から1,423億円へと約1.8倍に拡大し、BPS(1株当たり純資産)も5,378円から10,361円へ約2倍に成長しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 107億円 | -53.8億円 | -8.0億円 | 53.4億円 |
| FY2022/3 | 148億円 | -35.2億円 | -11.3億円 | 112億円 |
| FY2023/3 | 156億円 | -87.5億円 | -18.8億円 | 68.9億円 |
| FY2024/3 | 172億円 | -108億円 | -13.6億円 | 64.1億円 |
| FY2025/3 | 254億円 | -76.8億円 | -15.1億円 | 177億円 |
営業CFは5年間で107億円から254億円へ約2.4倍に拡大し、安定的にキャッシュを創出しています。投資CFはFY2024/3に108億円と増加しましたが、これは中期目標の売上1,000億円に向けた設備投資の拡大によるものです。FCF(フリーキャッシュフロー)はFY2025/3に177億円と過去最高を記録し、成長投資と株主還元の両立が可能な健全な財務体質を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 103億円 | 34.0億円 | 32.9% |
| FY2022/3 | 192億円 | 58.3億円 | 30.4% |
| FY2023/3 | 212億円 | 61.7億円 | 29.1% |
| FY2024/3 | 211億円 | 59.0億円 | 28.0% |
| FY2025/3 | 270億円 | 77.9億円 | 28.8% |
納税額はFY2021/3の34億円からFY2025/3には78億円へと倍増以上に拡大しており、業績成長に伴う社会貢献度の大きさを示しています。実効税率は28〜33%の範囲で安定的に推移しており、特異な税務リスクは見られません。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 888万円 | 1,332人 | - |
平均年収888万円はガラス・土石製品セクターの中でもトップクラスの水準です。従業員数1,332名(単体)、平均年齢43.8歳。愛知県に本社を置くメーカーとしては非常に高い給与水準であり、高収益体質が社員の待遇にも反映されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
筆頭株主は創業家の資産管理会社である(株)神戸アート(29.5%)で、長期安定的な経営を支えています。日本マスタートラスト信託銀行(12.7%)・日本カストディ銀行(10.0%)など国内機関投資家が合計約23%を保有。外国人投資家もSTATE STREET BANK(8.4%)をはじめ約33%を占め、セラミック素材分野のグローバルリーダーとして海外からの評価が高い銘柄です。創業家・機関投資家・海外投資家のバランスが取れた株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| セラミック部品事業 | 約600億円 | 約230億円 | 約38% |
| 照明・その他事業 | 約120億円 | 約40億円 | 約33% |
セラミック部品事業が売上の約8割・利益の約85%を占める主力セグメントです。抵抗器用セラミック基板で世界トップシェアを持ち、5G基地局やAIサーバー向けの放熱基板が急成長しています。照明・その他事業は子会社YAMAGIWAのLED照明や半導体製造装置向け石英ガラス製品で構成され、安定した利益貢献を果たしています。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中2名が女性で、女性比率29.0%は製造業としては比較的高い水準です。連結子会社10社を傘下に持ち、グローバルにセラミック事業を展開しています。設備投資額101億円は過去最高水準であり、中期目標の売上1,000億円達成に向けた積極投資が進んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 680億円 | 718億円 | 718億円 | +5.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 230億円 | 269億円 | 269億円 | +17.0% |
| FY2026 | 306億円 | 288億円 | — | -5.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
MARUWAは中期的に売上高1,000億円を経営目標として掲げています。短期目標であったFY2025/3の売上高700億円を718億円で超過達成しました。FY2026/3については当初の営業利益予想306億円から288億円へ下方修正しましたが、これは半導体市場の一時的な在庫調整の影響であり、AI・EV向けセラミック基板の中長期的な成長トレンドは不変と会社側は説明しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
MARUWAのTSR(株主総利回り)は5年間で466%と、TOPIX(213%)を大幅にアウトパフォームしています。セラミック基板のニッチトップ企業として、AI・EV・次世代通信といった成長市場の恩恵を受け、長期投資家に大きなリターンをもたらしてきました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 173.4万円 | +73.4万円 | 73.4% |
| FY2022 | 250.0万円 | +150.0万円 | 150.0% |
| FY2023 | 281.8万円 | +181.8万円 | 181.8% |
| FY2024 | 496.2万円 | +396.2万円 | 396.2% |
| FY2025 | 466.0万円 | +366.0万円 | 366.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 36.6倍・PBR 5.50倍とセクター平均(PER 15.2倍・PBR 1.12倍)を大きく上回るバリュエーションは、AI・EV関連のセラミック基板需要に対する成長期待の高さを反映しています。信用倍率は0.75倍と売り長で、空売りの買い戻し圧力が株価の下支え要因となっています。配当利回り0.16%は低水準ですが、成長投資を優先する経営方針によるものです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3通期決算で売上高718億円、営業利益269億円と過去最高を大幅更新。セラミック基板の旺盛な需要が業績を牽引しました。
FY2026/3通期の営業利益予想を6%下方修正。半導体市場の在庫調整局面の影響が一部製品で顕在化しました。
FY2026/3第3四半期累計の経常利益は前年同期比10%減の180億円で着地。10-12月期も14%減益となりました。
最新ニュース
MARUWA まとめ
ひとめ診断
「セラミック基板で世界トップシェア。AI・EV・次世代通信の成長を下支えする高収益ニッチトップ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。